ひとりごと

ミーハーなさばきちが、観た映画の感想をテキトーにつぶやいてます。
基本的にレビューはネタバレですのであしからず。

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嫌われ松子の一生

2006年06月10日 | 映画「か」行
中島哲也ワールド全開!!
そして完全に松子と一体化していた中谷美紀に心からの喝采を送りたい。


ある日、荒川の河川敷で中年女性の他殺体が発見される。
女性の名は川尻松子(53歳)。彼女の甥でありながら、その存在すら知らなかった笙は、松子の弟である自分の父から、松子のアパートの片付けを頼まれる。
引きこもりで、アパートの住人から「嫌われ松子」とまで呼ばれていた彼女は、一体なぜ殺されたのか?どんな人生を送ってきたのか?
笙はアパートの掃除を続けるうち、過去に松子と関わったことのある人達と出会い、松子のありえないほど壮絶な転落人生を辿ることになる。

「下妻物語」は大好きな映画です。その監督の最新作ということで、ずっと楽しみにしていました。おもしろくないわけがなかろう、と。
結果、期待していた以上の面白さでした。「下妻」以上にテンションが高くて、見たこともない映像の連続。なんとも煌びやかで、ケバケバしくて、どこか懐かしく、そして哀しい。
「カメオ出演大会か!?」と思ってしまうほど豪華な出演者の面々。
CG、アニメ、その他もろもろ。おそらく監督が脳内で描きたいと思っていたものを、ありとあらゆる手段を使って映像化してしまったであろう、なんでもありの、テンポの速いジェットコースターストーリー。

中島監督の、「おもしろけりゃそれでいい」というスタンスが私は大好きです。
波乱万丈の松子の人生を、ただ単にそのまま映像化したのではなんのおもしろみもありません。個人的には、ミュージカル仕立てにしたことは大正解だったと思うのです。突然歌と踊りが始まるなんて反則です。もうかないません。
あと、私的に大いにウケたのは、なんと言っても「光GENJI」だ!!
笙の「なんで光GENJI・・・?」という突っ込みに私も激しく同意した。しかも、内海くんってのがこれまた絶妙!これが諸星くんとかあっくんだったらいかにもだし、かと言って大沢くんとか佐藤ヒロくんだったらビミョーで笑えないのですが、内海君というチョイスははっきり言ってナイス過ぎます!!この感覚、光GENJIファンだった人なら多分わかると思うのですが・・・。

話題が光GENJIに逸れてしまいました。


前半こそ派手でポップに軽快に物語は進行していくけれど、後半に進むにつれて、びっくりするほどシュールになっていく。最初はゲラゲラ笑いながら観ていたのに、次第にどんどん松子の不幸人生に引き込まれてしまった。
愛されたい、そうすれば幸せになれる。松子が望んでいたのはそれだけだったのに、どんどん幸せとは程遠いところへ行ってしまう。幸せを掴んだと思ってもそれはほんの一瞬で、すぐに手の中からこぼれ落ちてなくなってしまう。
誰かを愛して、尽くすだけ尽くして、最後は一人で死んでしまった。
ずっと愛されたいと思ってはいたけど、決して見返りを求めるわけではなかった。殴られても騙されてもただひたすら、耐えて尽くす。不器用だけど、間違ってるけど、松子は誰よりも純粋な心を持っていたのです。
彼女の死因が明らかになるシーンが、まるでスローモーションのように頭に焼き付いてしまう。そこだけまるで、違う映画のようでした。

中島監督のいう「おもしろけりゃそれでいい」とは、ただ単に笑えるってことだけじゃない。ちょっとほろっとしたり切なくなったり、そういう感情も全部含めて「おもしろい」ってことなんだろう。

それまでテンポよく進んでいたのに、ラストが長かったのだけが難点と言えば難点でしょうか。
「下妻」の桃子とイチゴといい、今回の松子といい、中島監督は個性的な女の子をこれ以上ないってくらいに魅力的に映像化してくれる。
気が早いけど、次は一体何をやらかしてくれるのか・・・期待大です。
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4 コメント

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次は (にら)
2006-06-14 01:08:00
ヒロインではなく、ヒーロー物をお願いします、中島監督。



ヒーロー物、って変身したり、巨大化したり、ロボットに搭乗したり、W杯に出場しない方向でお願いします、中島監督。



てなわけで、TBありがとうございました。
ヒーローかあ (さばきち)
2006-06-15 22:10:49
中島監督のヒーローモノってイマイチ想像つきませんが、もしそうなるとしたら一体どんな話になるんでしょうか。



変身したり、巨大化したり、ロボットに乗ったり、ワールドカップに出たり、それはそれで観てみたいような気もします。映画じゃなく、2時間ドラマでいいですが・・・。
監督は (kino)
2006-06-19 21:39:25
TBありがとうございました!

原作で衝撃を受けたのですが、映画は映画で面白かったです。

ああいう表現方法もあるのね・・・って。



監督が今 気になる女優はエビちゃんらしいですが、監督の要求と罵倒に彼女が耐えられるのだろうか???
エビちゃん!? (さばきち)
2006-06-19 22:24:59
中島監督エビちゃんが気になるんですか!

中谷さんのエッセイによれば、監督とのバトルはそれはそれは凄まじかったみたいですね。

エビちゃんとなれば、監督も罵倒したりはしないでしょうけど・・・。

でも、まず耐えられないでしょうね。中谷さん大熱演でしたもんね。日本の女優で、あそこまで女優魂を感じる人、いないですもん。

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