あ・しねま・たいむ

今日も映画でまったり

鑑定士と顔のない依頼人

2016-12-13 15:18:51 | 映画2013
天才的な審美眼を持ち、オークショニアでもある鑑定士ヴァージル。
彼は孤独を愛し、人との関わりを持つのも嫌がる偏屈な男でもありました。
人にも物にも直接触れることが出来ず、手袋が離せません。
そして彼は、オークションに友人のビリーを参加させて、
美しい女性が描かれた価値ある美術品を、格安で入手しています。
集めた絵を秘密部屋に壁一面に飾り、眺める毎日でした。

そんなある日のこと、
両親の残した絵画や家具を査定してほしいという依頼を電話で受けます。
しかし依頼人の女性クレアは、隠し部屋に籠ったまま姿を現わしません。
広場恐怖症だという彼女は、心に傷を負った15歳のときから、
人前に出られなくなったと語ります。
奇妙な機械部品を見つけたことからクレアの屋敷に通い始めたヴァージルでしたが、
次第にクレアと扉越しに会話を交わすようになります。
奇妙な機械部品を持ち込んだ修復屋ロバートの助言もあり、
ふたりはお互いの欠落した部分を補うように惹かれていくのでした。

クレアが広場恐怖症を克服したのは、
屋敷の前でヴァージルが、数人の暴漢に襲われたことがきっかけでした。
意識を失いかけながらもクレアに助けを求めるヴァージル。
窓を開け、倒れているヴァージルを見つけたクレアは驚き、
外に出るという恐怖に打ち勝ち、倒れているヴァージルに駆け寄るのでした。


私のこのときの心の風景


そしてヴァージルはクレアとの結婚を決めるのです。

よかったね~ヴァージル、ハッピーエンド。
と思っていたら・・・・・その後の展開にボーゼン!!
ヴァージルだけじゃなく、監督は客席も騙したよね!?ひどい!!

ビリーが最後に贈ってきたのは、ヴァージルが言っていた、
「 贋作者は必ず痕跡を残す」を証明するように、
自分のサインを入れている一枚の絵でした。

「贋作の中にも真実がある」「愛も完璧に偽れる」
と映画のなかで語られていたのが、いまさらながら思い出されます。
本物と贋作、真実の愛と偽の愛・・・
いや、理屈はどうでもいいから、年寄りを騙すなよ!と言いたいわ。

ヴァージルのその後が心配です。
でも、めくるめく恋愛もしたことだし、手袋に頼らなくてもよくなったし、
このあと、縁側で春の日差しを浴びながらお茶を飲む相手と巡り合えればいいな。
あ、あちらの国には縁側はないか・・・・


監督・脚本 ジュゼッペ・トルナトーレ
ヴァージル・オールドマン ジェフリー・ラッシュ 鑑定士
ビリー・ホイッスラー ドナルド・サザーランド ヴァージルの相棒
クレア・イベットソン シルヴィア・ホークス 依頼人
ロバート ジム・スタージェス 修理店主
2013年12月

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