業務&ITコンサルタントのひとり言

コンサルティング活動を通じて感じることを勝手気ままに記載

ガラパゴス日本:海外と競争していない業界の弱さ

2010年10月27日 17時57分27秒 | 日記
日本の企業(または業界)の中で、海外で競争をしていない所は沢山の問題・課題を抱えている。サービスの質や内容が落ちる場合と、不用なサービスや無駄が多すぎてコスト高になっている。

それはガラパゴス化しているからだ。携帯電話がその典型であると云うと、皆さんも理解して頂けるであろう。

私自身が半分足を突っ込んでいるIT業界もその例外ではない。至ってお粗末である。一般的に言われている事として、「10年遅れている」と...。IT企業はまだ良い。ただ10年遅れているだけだから。一方他の業界はガラパゴス化している。

他の業界の非難はこの位にして、我がIT業界はどう遅れているのか。海外では随分前からITシステム導入のコストダウンが求められ、その要求に対応できるように様々な施策が講じられてきた。判り易い一例として、海外のITベンダ(コンサル会社含む)ではテンプレートを持ち、導入期間を短縮したりしてコストダウンを図ってきた。そして経験豊かな人間が主導して対応している。その結果サービスレベル(ITシステム及び業務改革支援の品質)を落とさずに顧客を満足させている。

一方日本のIT企業では、コストダウンを行う為に、導入期間の短縮を行うのではなく、プロジェクトメンバの単価を下げて対応してきた。ただ単に販売価格を下げたと言う意味ではなく、プロジェクトメンバに若い人間を入れて対応してきた。若い人間なので、給与も安く、コストは下がった。しかし同時に品質も下がった。

純粋な日本のIT企業ではればまだ判るが、欧米のIT企業の日本法人でもこのような事を行っている(最近、多少は漸く変わりつつあるが...)。

しかしこれはただ単に、サービスを提供している企業だけが悪い訳ではない。企業は顧客に育てられるモノである。と云うことは、単に企業の要求がそのレベルにあったと云うことでもある。そしてこの点が一番重視しなければならない問題点なのだ。

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