八ヶ岳山麓の暮らし

標高およそ1,200mの八ヶ岳山麓で、見たり聞いたり経験したことを気ままに書いています。

湧水と名水

2017-04-21 06:26:33 | 日記
 湧水と名水

 何年か前、地元の知人に聞いて別荘地近辺の湧水を調べたことがある。おおまかな所在を教えてもらって出かけたが、いざ行ってみると所在がわからず近くの住民に聞いてようやく見つけた所もある。それらの湧水場所は、裂けた石の穴や木の根元から湧き出ていたり、あたり一帯から滲み出ているような湧水であった。パイプが引かれて集落の簡易水道や小学校の給食用水になっている湧水もあったが、湧水量が1日900トンという所も含め、多くは水路が引かれ農業用水として利用されている。

 私の住む町では、釜無・入笠山側と八ヶ岳南麓側に湧水場所がある。調べてみると八ヶ岳側に12ヶ所、釜無・入笠山側には9ヶ所が記載されていた。町の水道水源は釜無・入笠山側の2ヶ所になっていて、鉄条網と鉄扉で封鎖された岩穴から勢いよく水が流れ出ていてそこから水道管が引かれていた。八ヶ岳側に住む私達もその水を飲んでいるが、サントリー白州工場で「南アルプスの天然水」として売られている水と味は全く同じだった。この水は花崗岩地質によるカルシウムイオンが多く、ややアルカリ性の美味な天然水である。

 都会の人たちには美味しい水に対する憧れがあるように思う。「名水百選」とは1985年、環境庁によって制定されたが、その中にも八ヶ岳南麓と釜無・甲斐駒ケ岳山系の名水が含まれている。町と境界を接する山梨県白州町・道の駅で飲める水は釜無・甲斐駒ケ岳山系の名水である。また八ヶ岳南麓の百名水には、隣町・山梨県小淵沢町の大滝神社境内から湧き出る“大滝湧水”、同じく小淵沢町の“女取(めとり)湧水”、長坂町の“三分一(さんぶいち)湧水”がある。女取湧水は信玄棒道沿いにあり車では行けないが、そのほかの名水は気軽に飲んだり汲んでいく人も多い。

 町内にある八ヶ岳南麓の湧水は、別荘地帯を挟む標高900~1,200メールほどにある。別荘家屋による合併浄化槽からの地中浸透が気になる人には、西岳や編笠山登山ルートにある“不動清水”もある。また隣の原村別荘地より更に上の阿弥陀岳登山ルート途中には、“阿弥陀水”がある。こちらは「知る人ぞ知る」名水のようで、積雪期は大変だと思うが、車で来て幾つもの大きなポリ容器に汲みに来ている人たちがいる。おそらく喫茶店などを経営する人たちでないかと思われる。

 町の係の人に聞くと、町内の湧水は年に2回ほど水質検査をしていて、その検査結果はどれも水道の水質基準をすべての項目で満たしているという。飲んでも問題はないが、一応自己責任ということになっている。日々暮らしの中で、美味しい水を飲食に使用できるということは幸せなことだと思う。
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