八ヶ岳山麓の暮らし

標高およそ1,200mの八ヶ岳山麓で、見たり聞いたり経験したことを気ままに書いています。

高遠・遠照寺(おんしょうじ)の牡丹

2017-06-02 06:26:15 | 日記
 家から車でおよそ70分、茅野市と高遠町境の杖突峠を越え杖突街道と呼ばれる国道152号線を進み、左手に標識のある途中から山中の道に分け入ってしばらく走ると、文明5年(1473) 身延山久遠寺・第11世、日朝聖人が開山とされる遠照寺がある。境内にある薬師堂はそれより古く、草創は弘仁11年(820)、2020年には開創1,200年を迎える古刹でもある。

 この寺の牡丹との関わりは、昭和58年(1983)先代住職夫人が夫の供養と過疎地の村人の慰みになればと思い、3本の牡丹苗を植えたのがキッカケだったとのこと。檀家信徒の人たちとの丹精込めた手入れの結果、赤、白、紫、黄、ピンクなど色とりどりで気品あふれる大輪の花の見事さは感嘆に値する。初めて訪れた平成15年(2003)5月、牡丹庭の手入れをしていた小柄で上品なご婦人と、富士見から来たことや美しさと種類の豊富さなどを話題にとりとめのない会話をした。その方が当のご本人(当時83歳)だったことを、後で聞いて知った。

 翌年5月、庭に牡丹が欲してたまらなくなった私は、如何にも牡丹らしい紫の色合いの「島大臣」という名の品種を買って持ち帰った。新潟の雪山で育て、寒さに強い品種だと勧めてくれた業者の説明が選んだ決め手だった。買った年は蕾が2つだったが、3年後には5つの大輪を咲かせ、毎年楽しみにしていたが2年前、誤って枝の1本を折ってしまい今年の蕾は3つだけだ。平成19年(2007)、次男一家と行った時は、「黒光司」「鎌田藤」という名の2種類の牡丹を買った。これらは次男宅の庭に植えたもので、このうち「黒光司」は花が黒紫色で牡丹には珍しい品種である。

 遠照寺の牡丹は、山門からゆるゆるとした石畳と階段を登りつめた七面堂まで、境内いっぱいに植えられている。日よけ、雨よけに添えられた色とりどりの和傘は、寺の風景によく調和して絵になる光景だ。今年の平成29年(2017)5月27日、4年ぶりで訪れた私は、花後の摘み取りや草取りをしていた現住職・日教さんと会話する機会があった。今回の訪問で、ご母堂はご存命であり「牡丹は百花の王 福貴の花」というのが口ぐせであることも知った。その遠照寺、今や170種2,000株を越える「ぼたん寺」として、知る人ぞ知るこの地の名所になっている。

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7月1日の展示会について (中西智裕)
2017-06-07 21:55:38
はじめまして、時々拝見させていただいておりましたが、ブログへのコメントは初めてとなります。

来る7月1日に康耀堂美術館にて作品を展示されるとのことで、愛知県(豊橋市)から見に行きたいと思っております。

興味を持ったのは、私の健康、そして空手の師である松本孝一先生(豊橋でmixs. -ミックス- という健康教室を開いおります。過去3年で薬師寺では4回講演をさせていただいております)が薬師寺の晋山式、そして岐阜にて村上管主の祝賀会に参加した際、

滝田様が司会をされていたと聞いたことがきっかけです。

師は今年の2月に前山田管主と対談をし、5月にその対談をした本(養生の力)を出版されました。

私はアシスタントとして対談に同席し、ちょうどそのための準備として仏教を学び直していたところに、滝田様が仏像に造詣があるということを、雑誌の片隅にあった記事で知りました。

これがどうしても気になり、一度拝見したいと思い、7月に師と共に伺わせていただきます。

滝田様は当日、会場にお見えでしょうか。

めったいにない機会ですので、もし一目見ることができれば、幸いです。

コメント欄への長文、失礼しました。

コメントありがとうございます (カラマツ)
2017-06-08 06:54:09
 お問い合わせの件、あいにく私は存じ上げておりません。
康耀堂美術館のホームページで確認したところ、
確かにし7月1日からの滝田栄仏像展が紹介されていました。
滝田榮さんの来館日については、掲載されている電話番号とメールアドレスで、直接お問い合わせ願えますか。

 ブログへ訪問いただきありがとうございます。
私の座禅や瞑想への興味は、滝田榮さんの講演を聞いたことによって生まれました。
自分なりに挑戦中ですが、とにかくは続けてみようと思っています。

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