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アンティークレンガ

2013-09-14 17:14:06 | 日々
この前の週末は、庭いじり。

きっかけは、カフェR&Rのマスターから、「刑務所を解体したときに出たアンティークレンガが、安くで放出されていたから自分の家の庭で使った」と聞いたこと。
その刑務所は、明治五大監獄の一つで、ほんまに文化財クラスの赤レンガ作り。
なんで、文化財に指定しなかったんだろう?
しばらく廃墟になってて、跡地は住宅団地になったけど、商売のしかたによっては廃墟マニアや歴史好きに向けた観光の素材には最適だったと思う。
「監獄レストラン」とか、「監獄ホテル」なんて演出も可能だったと思うし、個人的にはとても惜しいと思う。

・・・脱線して失礼。

そのレンガは、自宅から峠を一つ越えた石材屋が、産廃のリサイクル品として扱っている。
山奥の採石場まで、ダンプの通行でアスファルトに激しい轍ができたの激坂を、自家用車で登っていくしかない。
車の腹を打たないように気をつけながら、ぬかるみの中に積みあがったアンティークレンガの崩れそうな崖にたどり着く。
歴史の残り香に軽くテンションが上がる俺と、重くて泥まみれのレンガにテンションが下がる妻。

そんななか、崖を登って重いレンガを運び出すのは危なかろうと、気のいい現場のおっちゃんが重機で豪快にレンガの崖をひっくり返す。

おお、スゲー

とはいえ、普通車に何個も積めない。
結局40個ほどを選んで持って帰ったけど、ホームページにのっている金額より値上げされたりしていたんで、レンガの調達は押さえることにして、庭の一部には透水ブロックを敷きこむことになった。

そして玄関先で助っ人(実際は主戦力)とブロックの敷きこみ作業をやっていると、地域のコミュニティーのギャラリーがすごいこと。
それぞれ、「水はけには勾配をとって」とのアドバイスをくれたり、「自分がやったときはゴムハンマーで何千回も石をたたいた」とかの経験談を語ったりしながら目の前で見物している。
そして、みんな口をそろえて「庭に芝生を植えるのはやめとけ」と言う。

うーむ、ほとんど、街角の劇場状態(笑)