サッカー日誌 / 2011年07月10日


中規模分散開催のメリット


女子ワールドカップ観戦日誌(15)

7月8日(金) 
試合なし

★冬季五輪の韓国・平昌開催
 サッカーの女子ワールドカップの前半が終わった7月6日、2018年冬季オリンピックの開催地が韓国の平昌(ピョンチャン)に決まった。これが2020年夏季オリンピックの東京招致に影響するのではないか、という報道もあった。2年前にアジアで開催されると「同じ地域で続けてオリンピックを開くのは適当でない」とIOC(国際オリンピック委員会)の委員が考えるのではないか、というのである。
 ぼくは若いころ、新聞社のスポーツ記者として長い間、オリンピックも担当した。20年以上も前のことではあるが、オリンピックについて、少しは人並み以上の知識を持っている。ぼくの考えでは、冬の韓国開催が東京オリンピック招致に影響することはないと思う。
 しかし、東京でオリンピックを開くのがいいかどうかは、平昌冬季大会とは関係なく考えなければならない。

★オリンピックの弊害
 「オリンピックは良くない大会。したがって東京招致に反対」 ― これは、ぼくの持論である。夏の大会では30~40のスポーツ(競技)、数百のイベント(種目)を、2週間の会期で、一つの都市のなかで実施することになっている。この「大規模短期集中開催」の弊害は非常に大きい。
 冬の大会は、夏ほど大規模ではない。雪と氷のスポーツだけである。しかし実施できる場所と気候が限られているために「短期集中開催」の問題はより深刻である。
 以上は、ぼくの持論で、これまでにも繰り返し書いているが、今回、女子のサッカー・ワールドカップの運営ぶりを見て、ますます「オリンピック反対」の確信を深くした。
 女子ワールドカップは「中規模分散開催」である。国際的なスポーツ大会として、理想に近い方式だと思った。

★理想の国際大会
 サッカーのワールドカップは1競技だけである。男女別に開かれるから1種目だけである。今回の女子ドイツ大会について言えば、全国9都市に分散して、約3週間かけて行われている。輸送や宿泊の混雑はオリンピックに比べるとはるかに少ない。
 開催地で大都市と言えるのは、開幕試合が行われた人口340万人のベルリンだけである。それに次ぐのが中都市フランクフルトの66万人である。そのほかは多くて40万人、ほとんどが20万~30万人の小都市である。
 1種目だけの分散開催だから、小都市でも無理なく開催できる。サッカーを日常的に楽しんでいる人たちが、「自分たちのスポーツ」の大会として運営に協力し、外国チーム同士の試合でも楽しんでいる。その様子を見て「理想の国際大会だ」と思ったわけである。
 この問題は、さらに突っ込んで考えてみる価値がある。


女性の観客が多かった。人口16万人のレバークーゼンで。



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