サッカー日誌 / 2011年07月09日


優勝めざすブラジルの戦略


女子ワールドカップ観戦日誌(13)

7月6日(水) 
D組 ブラジル 3対0 赤道ギニア(18:00 フランクフルト)
オーストラリア 2対1 ノルウェー(18:00 レバークーゼン)
C組 スウェーデン 2対1 米国(20:45 ヴォルフスブルク)
   北朝鮮 0対0 コロンビア(20:45 ボーフム)

★赤道ギニアががんばる
 グループリーグの最終日。ブラジルはすでに2勝でベスト8進出は決まっている。D組首位もほぼ間違いない。相手の赤道ギニアとのレベルの差は大きい。というわけで、動かない、走らない。ほとんど「手抜き」と言っていい試合ぶりだった。
 赤道ギニアは2敗で進出の望みは失っているが、優勝候補にひと泡吹かせて帰ろうと,懸命である。ブラジル人が「世界一の女子サッカー選手だ」と口をそろえていうマルタを、ディフェンダーのブルナが密着マークする。マルタが前線にじっとしていると、その傍にくっついて離れない。後ろに下がっても一緒に出て行く。「トイレにもついて行くだろう」という、サッカーでよく使われる表現がぴったりの徹底的マンツーマンだった。人口70万人のアフリカの小国、赤道ギニアの頑張りである。前半、ブラジルは67%のボール支配率だったが、ゴールの枠に飛んだシュートは1本だけ。0対0で終わった。

★後半はじめの10分間だけ勝負
 後半になると、マルタが左サイドに出た。マークのブルナもついて出る。しかし、マルタが急に走り出すと、そのスピードに置き去りにされる。ブラジルは左からのクロスで後半4分と9分に2点をあげた。先制点は、ゴール前でクロスを受けたエリカが右足で止め、浮かせて左へ回してマークをかわし、左足のボレーで決めた。23歳。すばやく、力強い。見事なテクニックだった。
 マルタが走り、ブラジルが一生懸命だったのは、この後半はじめの10分間だけ。後半の追加時間(Additional time)に入ってから1点を追加したが、これはマルタに対するブルナの反則によるPKである。
 「手抜き試合」ではあったが、ブラジルのプレーヤーのテクニックと試合かけひきは男子並みである。

★適切なハーフタイムの指示
 試合後の記者会見で、ブラジルのケイトン・リマ監督は「前半、ゆっくり過ぎたので、ハーフタイムにポジション・チェンジをして動くように指示した」と話した。準々決勝に備えて体力をセーブしてプレーしたが、前半0点に終わったので、ちょっと対策を講じたのだろう。優勝をめざして決勝戦までの戦い方を考えているブラジルの戦略である。
 前日、日本は前半、動きが悪く、イングランドに1点をとられた。佐々木監督は「ハーフタイムにカツを入れた」と話した。しかし後半にも1点を追加された。
 ハーフタイムに、具体的な指示で戦い方を変えたリマ監督にプロの監督らしい手腕を見た。一方、「カツをいれた」という佐々木監督の表現は精神論のようでアマチュアくさい。
 C組の試合で米国がスウェーデンに敗れたため、準々決勝のブラジルの相手は米国になった。この大会の大きなヤマ場である。


フランクフルト競技場のセンターサークル真上に吊り下げられている巨大な四面映像スクリーン。



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