サッカー日誌 / 2014年07月22日


ビバ!ブラジルW杯時評(10)


FIFAのW杯運営批判(中)

ホテル代高騰の元凶は?

★通常の3~5倍の価格
 ブラジル・ワールドカップの期間中、試合開催都市のホテルの部屋代は通常の3~5倍だった。開幕6ヵ月前の2013年12月にネットで探したときは、そうだった。
 たとえば日本の第1戦と第2戦の会場に決まったレシーフェとナタールで空室のあるホテルは2~3しか出てこない。それも中級以下のホテル」で1泊2万5千円~3万円だった。
 レシーフェもナタールも、ブラジル北東部の大西洋岸で海水浴客のためのホテルが海岸に建ち並んでいる町である。ワールドカップの行なわれる6~7月は南半球のブラジルでは冬で海水浴のシーズン外である。ホテルの部屋が空いていないはずはない。
 リオやサンパウロのようなホテルがたくさんある大都市でも同じだった。
 ワールドカップのサポーターを当てこんだ高値設定に違いないと、ブラジルの悪徳商法に腹を立てた人もいただろう。

★高値設定はFIFAの責任
 しかし、ホテル代高騰の責任はブラジルではなく、FIFAにある。
 FIFAの代理旅行業者が、あらかじめ会場都市のほとんどのホテルを押さえ、価格を高値に設定したのである。日本の旅行社はツアーを募集するとき、FIFAの代理旅行社を通じてホテルを取らなければならないので、ツアー料金のなかの宿泊代が非常な高額になった。
 日本の第3戦の会場だったクイアバは、もともとホテルの少ない地方都市なのでベッドを確保するのが難しかった。ある日本の旅行社は「1泊2万5千円で4泊しばりしか割り当てがありません」と言っていた。日本はクイアバでは1試合するだけだから1泊だけでいいのに4泊分払わなければんらないわけである。そうするとクイアバ1泊10万円ということになる。

★2~3月以降に値下がり
 もちろん、日本の旅行社も対策を考えた。第1戦と第2戦の行なわれる2都市とは別の町にホテルを押さえ、バスで移動することにした。第3戦のクイアバははずし、希望者にだけ斡旋した。そういうツアーもあった。
 3月に入ると、ほとんどの都市でホテルの空室が出るようになり、価格も下がりはじめた。FIFAの代理業者が売れないホテルの部屋を手放したからである。
 実は、これは今回に始まったことではなく、1990年のイタリア大会のころから同じような状況が続いていた。
 2月~3月以降には、ホテルの値段は下がるのだが、日本の旅行社としてはホテルを押さえないでツアーを募集するわけにはいかない。そのため高値のホテル代を組み込むのでツアー料金が高値になるわけである。
 これはFIFAの「やり方」の結果であって、ブラジルが悪いとは言えない。


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