サッカー日誌 / 2011年07月13日


「驚き」がいっぱいの準々決勝


女子ワールドカップ観戦日誌(17)

7月10 日(日) 
準々決勝
米国 2対2(延長 PK)ブラジル(17:30 ドレスデン)
スウェーデン 3対1 オーストラリア(13:00 アウグスブルク)

★ブラジルのオウンゴール
 試合後の監督記者会見を司会するFIFAのメディア・オフィサーが「Amazing Evening of Football」と表現した。「驚きがいっぱい、サッカーの宵」とでもいうところだろう。米国対ブラジルの準々決勝は「サッカーでは何が起きるか分からない」という言葉通りだった。
 試合始まってすぐ、2分に米国が先制した。ブラジルのオウンゴールだった。米国が速攻で右から左に大きく揺さぶり、ゴール前へ低いパスを通した。まだ試合に入りきれないでいたブラジルの守備陣は、あわてて応対しきれなかった。ブラジルのスイーパーを置く守りが整わないうちに攻め込んだ米国の狙いが成功した。
 自陣のゴールへ蹴りこんだのは、スイーパーのダイアナである。最後尾に位置する守りの要だ。28歳、試合経験は十分である。身長1m62cmと小柄だが、大型の米国を相手にも起用された。それが低いボールにミスをしたのも「驚き」である。

★マルタの巧技がPKを誘う
 その後は互角のせめぎあいが続いた。前半のボール支配率は米国52%、ブラジル48%。技巧派のブラジルよりも、パワー派の米国のほうが、やや優っている。パワーといっても、米国は高さにものをいわせる「放り込み」ではなく、スピードのある中距離パスの組み立てである。それが、この数字に表れている。
 第二の「驚き」は後半20分過ぎだった。米国の左ゴールポスト近くでマルタが、得意の浮き球捌きで軽業のように2人のデフェンダーをかわして、ボールをゴールへ押し込もうとした。ストッパーのビュエラーが、たまらず、マルタを引き倒す。ブラジルにペナルティキックが与えられ、ビュエラーはレッドカード(退場)である。
 そのペナルティキックを1度は、ゴールキーパーがはじき出したのだが、その前に米国の選手がペナルティエリアに入っていたとしてやり直し。マルタが決めて1対1となった。

★時間切れ寸前の放り込み成功
 延長にはいってすぐ、ブラジルが勝ち越した。左コーナー近くからのクロスへマルタが飛び込んでヘディングで決めた。身長1m62cmでヘディングもあるのかと、びっくりした。
 そのまま、ブラジルが逃げ切りそうな形勢だったのだが、延長後半も3分の追加時間に入ってから米国が追いついた。残り時間がほとんどないので、後方からゴール前へ長いボールを送ったのに、ワームバックが合わせた。
 PK戦では、ブラジル3人目のダイアナのキックが、米国のゴールキーパー、ソロのみごとな片手パンチングに止められた。ダイアナは開始直後のオウンゴールとあわせ、この試合の悲運を一人で背負う結果になった。
 米国はビュエラーの退場後、約60分を10人で戦い、ブラジルと互角に渡り合った。これも「驚き」だった。


米国応援のご婦人連。ドレスデンのスタジアム前で。



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