サッカー日誌 / 2011年07月19日


「なでしこ」世界一と今後の課題


女子ワールドカップ観戦日誌(25)

7月18日(月)
 最優秀選手:澤 穂希(28.4%)
 得点女王:澤 穂希(5得点、1アシスト)
 オールスターチーム:MF 澤 穂希、大野 忍、宮間あや
GK 海堀あゆみ
 フェアプレー賞:日 本
 
★澤穂希が個人賞独占
 一夜明けると、決勝戦の激闘も、「なでしこ」を黄金色に包んだはなやかな表彰式も、夢のようである。
 表彰式では個人賞の発表もあった。最優秀選手のゴールデンボール賞、得点女王のゴールデンブーツ賞をともに澤穂希が獲得した。
 最優秀選手は、FIFAの技術委員があげた候補の中から、1位から3位までを取材記者の投票で選ぶ。澤の得票率28.4%は低すぎると思った。投票は決勝戦終了のときが締め切りだが、多くの記者は決勝戦が始まる前に投票したのだろう。決勝戦を見れば文句なしに澤のはずである。2位はワムバック(米国)の17.5%、3位はマルタ(ブラジル)の13.3%だった。
 フェアプレー賞を優勝と合わせて日本がとった。すばらしい。

★ドイツの新聞でも一面を飾る
 翌朝のドイツの新聞では「なでしこ」の大きな写真が一面を飾っていた。地元の高級紙、Frankfurter Algemeineもスポーツページのフロントは「なでしこ」一色だった。日本のスポーツのレベルの高さを示し、女性の地位が低くないことを欧州の大衆に認識させた点では、オリンピックの金メダルよりも、女子ワールドカップ優勝のほうが、はるかに上だろう。世界のスポーツ、大衆のスポーツのサッカーならではのPR力である。
 日本からは文部副大臣、米国からは副大統領夫人が決勝戦のVIP席に駆けつけたらしい。この点では、女性を送った米国のPRのほうが上である。日本も首相夫人を送りこむくらいであって欲しかったが、国内の政局多難で世界に目を向ける余裕がないのだろう。
 「なでしこ」が帰国したあと、首相官邸で管直人総理が会うらしい。遅ればせながら、日本政府もスポーツの世界一の価値を認めたのだろうか?

★女子サッカーの地位向上
 日本の決勝進出が決まったあとの記者会見で、ドイツ人の記者が「ドイツの選手は、優勝すれば一人6万ユーロ(約670万円)の賞金をもらえるはずだったが、日本選手は優勝すれば、いくらもらえるのか?」と質問した。佐々木則夫監督は「記念の腕時計くらいはもらえるでしょう」とユーモアで答えた。
 「なでしこ」の世界一が決まったあと、日本サッカー協会のスポンサーである「キリン」が、一人100万円を提供すると申し出たというニュースを聞いた。これも[遅ればせ]である。
 「なでしこ」は、決勝戦の翌日、午後の早い便で帰国した。男子の日本代表「サムライ・ブルー」の海外遠征の航空機の座席はビジネスクラスだが女子はエコノミーだという。
 日本の女子サッカーの地位を向上させるのは、これからの課題である。
 

ドイツの新聞を飾った「なでしこ」。



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コメント
 
 
 
2018年 (外巻)
2011-07-21 08:28:09
40歳になる澤穂希を日本サッカー協会会長に。
 
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