サッカー日誌 / 2011年07月03日


日本初戦、岩渕真奈の技能と資質


女子ワールドカップ観戦日誌(4)

6月27日(月)<B組>
日本 2対1 ニュージーランド(15:00 ボーフム)
イングランド 1対1 メキシコ(18:00 ウォルフスブルク)

★一転して、ひどい暑さ
 朝、セーターを着てベルリンを発った。ICEの列車の中がしだいに暑くなる。ボーフムに着いたらカンカン照りだった。前の日までは寒かったのに急変したという。
 この暑さに5年前の男子のワールドカップを思い出した。あのときの日本の初戦は、これ以上の猛暑だった。相手はオーストラリア。日本は労働量で中盤を守り、前では大型長身の相手とヘディングを競りあう。攻めは、すばやくパスをつないで走る。一方のオーストラリアは、ボールをゴール前へ放りこむだけである。もともと体格に差があるのに、こちらは体を動かし、向こうはボール蹴りこむだけ。暑さの中で日本は消耗した。逆転負けの原因は暑さだったと、ぼくは思っている。
 今回の女子の初戦も状況はよく似ている。試合のころの気温は32度C。5年前と同じようなことが起きないかと心配になった。

★「なでしこジャパン」最年少
 「なでしこ」が前半5分に先制点をあげた。中盤のこぼれ球を大野忍が拾って、すばやく永里優季に出し、永里がゴールキーパーの頭越しの頭脳的なシュート。動き出しのすばやさ、コンビネーションのよさ、エースの判断とテクニック。日本のよさが生きた立ち上がりのゴールだった。
 ところが、その6分後にハーンのヘディングで同点にされる。ハーンは身長1㍍73。高さを生かした攻めだった。
 1対1のまま、せめぎあいが続いた。後半10分に日本は大野との交代で岩渕真奈を出した。18歳。「なでしこジャパン」最年少である。
 岩渕のテクニックに改めて感心した。ボール扱いが巧みで、すばやく相手をかわす。両チームのプレーヤーのなかで、あきらかにNo.1である。

★決勝FKの反則を誘う
 パスを受ける動きもいいし、中盤からのパス出しもよかった。ただ、味方がうまく応えてくれない。「なでしこ」のなかで、ちょっと異質の感じだった。
 後半11分、岩渕は自分で正面からドリブルで攻め込んだ。速いドリブルを相手は止め切れずにペナルティエリアのすぐ外で反則で倒す。そのフリーキックを宮間あやがみごとに直接、右上隅に決めた。暑さによる苦戦を途中出場の若い岩渕が切り開いた。宮間が「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」(殊勲選手)に選ばれたが、殊勲の半分は岩渕のものである。
 夜にウォルフスブルクで行われた試合で、イングランドがメキシコと引き分け。日本のベスト8進出の望みが、さらに広がった。大型のイングランドは力攻め、小柄なメキシコはドリブル頼り。しかし、両チームとも詰めは大ざっぱである。


試合後、震災支援感謝の横幕をもって場内を一周する「なでしこ」。



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