サッカー日誌 / 2011年07月07日


ブラジルの巧妙な試合運び


女子ワールドカップ観戦日誌(10)

7月3日(日) <D組>
ブラジル 3対0 ノルウェー(18:15 ヴォルフスブルク)
オーストラリア 3対2 赤道ギニア(14:00 ボーフム)

★スイーパーの布陣にこだわる
 ブラジルは第2戦でもスイーパーを置く守備ラインだった。クレイトン・リマ監督は、以前からこのシステムにこだわっているのだという。
 第1戦のときは、相手のオーストラリアがツートップだったので、それに一人ずつマークを付け、その後ろにスイーパーを置く守りの効果はあった。
 第2戦の相手ノルウェーはワントップ。しかし中盤の両翼のプレーヤーが、広く開いて前に出てきて幅の広い3人フォワードの形になった。
 これに対して、ブラジルは、相手のトップとトップ下にそれぞれマークを付け、やはりスイーパーを置いた。ノルウェーは中盤の両翼が進出してくる。ブラジルの中盤の両翼が、これをマークして下がってくる。そのため5人のディフェンダーがいるような形になって、効率が悪かった。前半の最初のころは、ノルウェーが押し込んで優勢に攻めていた。

★先取点はマルタの反則から
 この形勢を一変させたのが22分のマルタの先取点だった。
 右サイド、後方からの長い逆襲のパスに合わせて走り出る。相手を一人置き去りにして独走。ゴール前でもう一人かわしてシュートを決めた。
 しかし、この独走ドリブルはマルタの反則から生まれたものだった。後方からのパスを受ける前に、防ぎに来たノルウェーのディフェンダーの背中を突き飛ばしていた。審判が笛を吹かなかったのが不思議だった。ボールのある場所での反則だから見えていないはずはない。
 このゴールを機に、ブラジルは攻勢に転じた。ノルウェーはワントップを残して、守りに追われる。ブラジルは、相手が4:4の横二列の守備ラインでゴール前を固めているのをみるとミドルシュートでおびやかす。試合の展開に応じたゲーム運びは巧妙である。

★攻撃ではすばらしい個人技
 後半がはじまってすぐ、1分にブラジルが2点目。マルタが中盤から攻め込み、タイミング良くゴール前でロサナに渡して決めた。マルタのドリブルの技術と速さ、適切な判断力が生んだゴールだった。その2分後に、ノルウェーのゴールキーパーへのバックパスのミスからチャンスが生まれ、マルタが決めて3点目。これで勝負は決まった。
 ブラジルは攻撃では、すばらしい個人技のプレーヤーを持っている。守りのスイーパー・システムが上位のチームにも通用するかどうかが見ものである。
 ブラジルは2連勝で準々決勝進出が決定。オーストラリアが赤道ギニアに競り勝って、望みを残した。赤道ギニアは脱落。アフリカ勢は姿を消した。
 グループリーグの2巡目が終わって、ドイツ、フランス、日本、米国、スウェーデン、ブラジルの6つがベスト8進出を決めた。


女子ブラジル代表。



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