サッカー日誌 / 2014年07月12日


ビバ!ブラジルW杯時評(6)


アルゼンチン熱狂の決勝進出

準決勝
アルゼンチン 0対0(延長、PK戦)オランダ
(7月9日、サンパウロ)

★36年前を思い出す
 準決勝の第2戦を見るために、当日の朝、ベロ・オリゾンテからサンパウロに戻った。
 大会後半の本拠にしている安ホテルは、アルゼンチンのサポーターで溢れていた。黄色のブラジルのユニフォームは、きれいに姿を消してしまった。
 霧雨が降り続くなかで青と白の縦縞とオレンジの対戦。
 36年前のブエノスアイレス・リバープレート・スタジアムを思い出しながら観戦した。
 1978年アルゼンチン・ワールドカップの決勝戦が、同じアルゼンチン対オランダだった。
 この時は再延長でも決着がつかないと3日後に再試合をすることになっていた。1対1で延長戦。帰国の飛行機が2日後だったので、再試合になると帰りの航空券を捨てて買い直さなければならない。「何とか点を取って」と祈っていたら、延長前半の終わりごろ、ケンペスの突進でアルゼンチンが勝ち越し。延長後半にも追加点が入って、アルゼンチンが初優勝した。

★見ごたえのある守り合い
 今回は0対0で延長の末、PK戦。アルゼンチンが残って決勝戦が欧州対南米になったのは良かったが、ゴールを挙げて決着をつけて欲しかったと思う。
 無得点ではあったが、試合内容は高度で見ごたえがあった。
 オランダはディフェンダー3人だが攻められているときは、中盤サイドの2人が下がって守備ラインが5人になる。その前に、さらに中盤の3人が並ぶ厚い守りである。アルゼンチンはオランダの守りのブロックの隙間に楔を打ち込む攻めを繰り返しては跳ね返されていた。
 メッシは相変わらず前線でぶらぶらしているだけである。しかし、ボールが渡ると怖いので、オランダはマークを怠らない。オランダの反撃をアルゼンチンは個人の強さでつぶし、
高いレベルの守り合いの試合だった。
 ただし、テレビで見たら、あまり面白くない試合だったかもしれない。

★ブラジル人のジレンマ
 スタジアムからの帰り、長距離バスのターミナルのある駅で地下鉄に乗ろうとしたら、アルゼンチンのサポーター軍団と出合った。青と白の縦縞を着て、青と白の旗を打ち振って歌い、叫んで、傍若無人である。4日後に決勝戦の行われるリオデジャネイロに夜行バスで移動するのだろうか?
 アルゼンチンとブラジルは、ともに南米だが、サッカーでは長年のライバルで仲が悪い。「欧州勢はやっつけたいが、アルゼンチンには勝って欲しくない」というのが、ブラジルの人たちの気持ちだという。ドイツ対アルゼンチンの決勝戦でブラジル人は、どちらを応援するのだろうか?
 ホテルに帰ってテレビをつけたら、ブエノスアイレスからの生中継が映っていた。
 1978年大会でアルゼンチンが初優勝したときと同様、市の中心、オベリスクの立つ共和国広場を群集が埋め、熱狂していた。


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