本を読んだらメモるblog

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O・ヘンリ 『O・ヘンリ短編集(二)』 (新潮文庫) 1969年

2010年04月26日 | 一般小説
Oヘンリの文章ってなぜこうもゴテゴテしてるのだろう。プロットはそこそこ面白いのだからもっと素直な文章で書けばいいのにと思う


「賢者の贈り物」
Oヘンリの中では最後の一葉の次くらいに有名な話。貧乏な夫婦がお互いへのクリスマスプレゼントのために夫は自慢の時計を売って妻の髪のために櫛を買う。妻は自慢の髪を切り売って夫の時計のための鎖を買う。


「アイキイのほれぐすり」
薬剤師のアイキイは下宿先の娘のロージィに惚れていたが、ロージィはチャック・マッゴーワンという男と駆け落ちすることを決める。チャックは駆け落ちを確実にするため、アイキイにロージィに飲ませるほれぐすりを作ってくれと頼む。アイキイは睡眠薬を渡し、ロージィの父親に駆け落ちの件をばらす。ところがチャックの気が変わって睡眠薬はロージィの父親に飲ませてしまい、チャックとロージィは駆け落ちに成功する。


「手入れのよいランプ」
二人の若い女性ルーとナンシー。ルーは洗濯屋のアイロン掛けの仕事。ナンシーはデパートの売り子で、金持ちに見初められて玉の輿になることを狙っている。ルーにはダンという実直なボーイフレンドがいてそれに満足している。正反対の生き方をしている二人だったが、ある日意外にもルーが金持ちの男性と駆け落ち(?)してしまう。しばらくしてナンシーはルーと偶然に出逢う。
残されたナンシーとダンは付き合いだし、結婚することを決めていたのだった。それを知ったルーは後悔(と言ってよいか不明だが?)の涙を流す。

「睡魔との戦い」
トム・ホプキンスという医者?がキニーネと間違えてモルヒネを飲んでしまう。眠ると危険なので起こしておかないといけない。親友である語り手はトムを眠らせないよう怒らせようとする。そしてトムが昔交際していたが別れた恋人の話を持ち出して侮辱する。翌日トムはその話を忘れているように見えたが、実は忘れておらず、その娘に電報を打つ。

「黒鷲」の失踪
バド・キング盗賊団が森林警備隊の目を逃れて姿を隠していたが、一味がしびれを切らして新入りの盗賊「黒鷲」を新しい頭目にしようと考えた。が黒鷲はもともとケチで臆病な泥棒「チキン」に過ぎなかった。列車強盗をしようということになった。小さな駅に停車した列車の貨車に入った黒鷺はそのまま一味を置いて列車に乗って行ってしまった

「人生は芝居だ」
ヘレンという女をめぐってフランク・バリーとジョン・デラニーが争ったが、フランクが勝利を収めた。ヘレンとフランクが結婚して新婚旅行にでかけようとすると、ヘレンの部屋にデラニーが現れた。ヘレンはデラニーに部屋から出るように言ったが、出て行くところをフランクに見られ、浮気と勘違いしてフランクは出て行ってしまう。二十年後、そのまま独身を通したヘレンは家の部屋を貸しだす。ヴァイオリニストのラモンティという男がそこを借りる。次にもう一人の間借り人が来たが、ヘレンはなぜかその男を失踪したフランクと思い込む。ラモンティがやってきてヘレンに求婚する。ラモンティは記憶を失っているという。ヘレンがフランクと思っていた男は実はデラニーで、デラニーの話からラモンティがフランクだったことがわかる。

「ハーレムの悲劇」
フィンク夫人はいつも夫に暴力を振るわれるカシディ夫人がうらやましい。暴力を愛の証と考えているため。フィンク夫人は優しい夫に暴力をふるわせるため、自分から殴ってみることにする「このぐうたらの怠け者!」夫はびっくりして、家事を始める。

「詩人と農夫」
大金を持って田舎から出てきた男。あまりにも田舎者まるだしなのでNYの詐欺師にも相手にされない。そこでちょっといい服を着てみたらあっという間に食い物にされて一文無しになる。

「マディソン・スクエア・アラビアン・ナイト」
カースン・チャルマーズという金持ちの男が気まぐれから浮浪者の一人を食事に招待して話を聞く。浮浪者は元有名な絵描きのシェラード・プルマーで、肖像を描く人の本性を描いてしまうことから仕事を失ってしまった。チャルマーズは彼に自分の妻の写真のスケッチを描いてもらい、問題がなかったのを見て安心する。(彼は妻に疑いを抱いていた)

「千ドル」
金持ちの叔父から千ドルを相続したジリアン青年。千ドルの使い道をいろいろな人に相談するが、今ひとつ決められない。結局叔父が後見人をしていたミス・ヘイドンには指輪と十ドルしか相続されなかったことを聞いたのを思い出し、彼女に千ドルを渡す。ジリアンはヘイドンを愛していた。その使い道を書いた報告書を持って弁護士の所に行く。ところが叔父の遺言には添え書きがあり、ジリアンの千ドルの使い道が慎重、懸命、かつ非利己的であった場合に5万ドルの債券を遺贈する、そうでない場合には5万ドルはミス・ヘイドンに渡すことになっていた。
それを聞いたジリアンは、報告書が読まれる前にそれを破ってしまい、千ドルは競馬で使ってしまったとウソをつく。

「犠牲打」
ハートストーン・マガジンに自分の恋愛小説を載せたいという野心を持った小説家スレイトンが、その評価をすることになっている女性ミス・パフキンに近づき、彼女と結婚して望みを達成しようとするが、原稿が間違って夫婦喧嘩をしている男の所に行ってしまいダメになる。

「臆病な幽霊」
キンソルヴィング夫人は屋敷に出るという幽霊が家柄にそぐわない平民の姿だという噂を流されて迷惑していた。そこで、ベルモア夫人にもっと格好のいい幽霊を見たと言ってもらえるように招待する。ベルモア夫人は期待された通りの話をする。その幽霊は夫人の息子のテレンスが扮したものだった。テレンスはその夜眠っているベルモア夫人にキスをしていた。だが、それで終わったのでベルモア夫人は彼を臆病な男とみなした
(※この話はごちゃごちゃしていて読解が上記で合っているか今ひとつ自信がない)

「うしなわれた混合酒」
バーテンのコン・ラントリは女性の前に出ると上がってしまうたちで、酒場の二階に住むキャザリンが好きだがうまく口が聞けなかった。ライリィとマッカークという男が部屋を借りてかつて一度だけ偶然に製造できたという幻の混合酒「酒の王様」の研究をしていたが、コンのひょんな一言がきっかけで製法がわかる。できた酒を飲んだコンは気が大きくなってキャザリンに結婚を申込む。

「二十年後」
二十年後にNYで再会する約束をした二人の男。しかしやってきたのは見知らぬ男だった。二人のうち一人は犯罪者、もう一人は警官になっていた。警官になった男は自分の正体は明かさず、同僚に逮捕を頼んだのだった。

「運命の道」
詩人を志して婚約者を捨てた詩人が分かれ道に来る。右の道、左の道、本道へ行った場合をそれぞれゲームブックのように描く。
左の道へ行った場合はある侯爵の娘と強制的に結婚させられそうになり、侯爵と決闘して死ぬ。
右の道へ行った場合は騙されてクーデターの片棒を担がされて死ぬ
本道へ行った場合、戻って婚約者と結婚し詩を書き続けるが、詩にうつつを抜かすあまり牧場の仕事はうまくいかなくなり、妻からも愛想をつかされ自分の才能の無さを知らされることになり、自殺する。
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