再び話の続き．．．再びいつのや？

えーー随分前の話になりますが「白馬村に住んだ時の話」です。

前回までのあらすじ（なんじゃそら？）

遙か昔僕がまだ20代の頃スキーが好きで突然長野県の白馬村に住んだことがありまして
そこでの生活は先ず庭に芝を植えてしまった理由から
来る日も来る日も毎日芝刈りをしなければならない日々でした。
（うれしがって芝なんか植えるからや）

やがて冬になって芝刈りから開放されたのもつかの間
今度は屋根まで積もる雪の除雪に明け暮れる毎日です。
（今度は雪かきかよ！）

そんな１年を過ごして、さあそろそろ白馬で仕事を始めようと
予てから計画していたみやげ物屋を開く準備にかかります。

風光明媚な白馬は夏は避暑に冬はスキーにと年間通して相当な数の観光客が訪れます。
夏でも雪を抱いた白馬連邦が望め、白樺林の中に欧風のメンションが立ち並び
みそら野一角はまるでおとぎの国のような雰囲気です。



そんな環境でみやげ物屋でもやって、好きな時にスキーできたらなんて
のんきな事を考えとったのです（今でも変わらんな）

先ずは土地の確保が必要と唯一一軒だけあった村の不動産屋に飛び込みますが
そこではけんもほろろな扱いを受けるのです。

さてここからが前回の続きです。
（この辺で飽きて逃げようという人！．．．もう少し読んでちょうだい）

ここでめげてはいかんと次に相談するのが村の植木屋のお爺さん。

芝を植えてもらってから色々このお爺さんには良くしてもらいまして
家に遊びにいったりもしてたんですね。

白馬村では訪ねると必ず野沢菜をおやつ代わりに出してくれます♪（んなことはどうでもよい？）

そのお爺さんに相談する訳です。

「エコーランドの通りに店を開きたいんだけど空いてる土地の世話をしてもらえませんか？」

お爺さん曰く。

「う～んそうやねぇ、いきなりは売ってくれんからお前こんだけ待ったらええわ」

そう言ってお爺さんは指で３本を示すのです。

それを見て当然考えますよね。

「３本？．．．３ヶ月ほど待つんですかね？」

「いいやぁ、もう少しやねぇ」とお爺さん。

「３．．．年ですか？」

「う～んまだまだ」

「まさか、３０年待つってことはないですよね？」

「もう一声！！」←ねぎってんじゃないのよ。

同じ日本とは言え、白馬村は雪深い長野の村です。
ペンションが立ち並びそのお陰で観光客で活性したとは言え、
やはり我々都会から来た人間はよそ者な訳です。

村人として認めてもらうにはじっくり住んで時間がかかるというもの。

「甘いなぁ、親子三代待てということだよ」

がーーん！

あかん！！こんなとこ居てられへん！

早々に家を引き払い京都へ戻ったのでした（笑）
若かりし日の一こまですなぁ（どこがやねん）



時間　18時42分

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