デイサービス羊ヶ丘の郷 運営日記

札幌市で民家を使ったデイサービス・宅老所を運営しています。
日々の出来事などをご紹介していきます。

ブログを引っ越します。

2008-06-03 10:01:01 | 一応シャチョウ
6月よりブログを引っ越すことにしました。

しばらくはこのブログも残しておきますが、新しい記事は新しいブログに書いていきます。

新しいブログでも、過去の記事を見ることができますので、ぜひご覧ください。

http://ameblo.jp/s-kaigo/

『共同生活ハウス』始めます!

2008-05-29 01:04:42 | 一応シャチョウ
ホームページの新着情報には小さ~く書いてありますが、

7月から『共同生活ハウス』というものを始めます。


『共同生活ハウス』とは何ぞや?

高齢者下宿といえばそうだし、グループリビングといえばそれもそうだし…

ただ、共同生活ハウスという呼び方が一番合ってるかな~と思いました。

行政でやっている「共同生活支援ハウス」と名前がほとんど一緒で紛らわしいですが、ご了承くださいませ。


古い民家を使い、入居定員は3名~4名です。管理人が同居します。

主に認知症の方を対象に、一人暮らしは不安だけど誰かと一緒だったり、

見守りがあれば生活できる方、を入居対象とかんがえています。

が、何でもご相談ください。

できること、できないことはありますが、お話をお聞きすることはいくらでもできますので…


つくるきっかけは、一人の利用者さんを受け入れるためでした。

認知症で一人では生活できないけど、誰かが一緒にいてくれれば生活できる。

まさにそういう方なので、こういう共同生活ハウスになりました。

ニーズに合わせて臨機応変に対応します。興味がある方はご連絡ください。

近日中にホームページに概要をアップできると思います。




あと10日後に迫りました、2周年セミナー。

今日までの申し込み人数は、なんと『570名』!!

遠く埼玉県からお申し込みの方もいらっしゃいました。

まだ大丈夫です。参加ご希望の方はお申し込みください!

2周年記念セミナーのお申し込み状況

2008-05-20 02:28:09 | 一応シャチョウ
2周年記念セミナー開催まで、あと一ヶ月をきりました。

今回の会場は、札幌駅近くの共済ホール。

650名収容の大きな会場ですが、今日の段階で520名様のお申し込みをいただいております!

当初予定していた会場に空きがなく、大きな会場になってしまいとても心配をしていましたが、

私の心配をよそにたくさんの参加申し込みがあり、大変感謝いたしております。

NHKのにっぽんの現場を見た、といって申し込みをされた方もいらっしゃいました。

井戸端げんきの伊藤さんのお話は、北海道ではなかなか聞く機会がないと思いますので、この機会にぜひ!

まだまだお申し込みを受付中です。

二兆円の削減  ~財政制度等審議会の提示~

2008-05-15 00:28:00 | 一応シャチョウ
13日に行われた財政制度等審議会で「軽度」の要介護者を給付から外すと、給付費が年二兆九百億円削減できるという試算が出た。

試算では、要支援1~要介護2の「軽度」の要介護者を給付から外すと想定。

国は六千百億円、地方が五千八百億円の負担削減になり、保険料は一人当たり一万五千円安くなる。

「軽度」のうち生活援助を給付外にすると千百億円の削減、自己負担を一割から二割に上げると二千三百億円の削減になるとの試算も出された。


この試算が意味するところは何だろうと考えてみた。

まず、要介護2以下の軽度者を切り捨てるのか?

そうなると介護保険を使える人のハードルが高くなって、介護が必要でも介護保険を使えないという状態が起こってくる。

審議会の会長は「軽度者の排除は考えていない」と話しているが、将来的にはその方向に話が進む可能性は大いにあると思う。

次に生活援助の給付対象外し。これはもっと現実的に起こりそうである。

軽度者全てを給付外にするよりも、反発は少なくて済みそうだと考えるだろう。

そして自己負担の引き上げ。これは近い将来間違いなく行われるでしょう。

まずは軽度者のみ二割にするのか、それとも一気に全体を二割負担にするのかは分かりませんが、医療費のように三割負担だってありそうな話です。

いずれにせよ、給付費の削減は至上命題になっており、何らかの方法が行われるでしょう。

舛添さんが、介護職の待遇改善のため報酬アップを検討していると言っていましたが、どっからお金を持ってくるのか…

結局のところ、報酬は上がるどころか下がり、保険料や自己負担は上がっていく。介護保険の将来はそんなところでしょう。

介護保険、介護業界、高齢者や家族の前途は多難です。

サービス提供の拒否

2008-05-08 10:15:52 | 一応シャチョウ
先月から羊ヶ丘の郷をご利用のSさん。

うちでは数少ない男性利用者さんです。

そのSさん、今月中旬に10日間ある特養でショートステイを利用予定でしたが、特養から断られたとのこと。

理由は、先月末に一泊した際、対応が大変だったからとのこと。

確かにデイ利用中も帰宅願望が強く、スタッフが付きっきりになることがあります。

こういった場合は、やっぱりショートの利用って無理なんでしょうかねぇ?

うちみたいな所だと受け入れることは可能ですが、介護保険が使えないので経済的負担が大きくなります。

今回うちの泊まりを利用するかまだ未定ですが、依頼があればお受けするつもりです。


制度あってサービスなし。

使いたいときに使えないサービスでは無いのと同じ。

できるだけニーズに応えることができる事業所でありたいと思います。

苦情のお電話をいただいたようです

2008-04-26 22:56:30 | 一応シャチョウ
今日の夕方、ある苦情の電話が入ったそうです。

"そうです"という表現なのは、私が不在だったので電話に出れなかったことと、

電話が私あてではなくスタッフMさんあてだったため、苦情かどうか判断がつかないためです。

ちなみにMさんも不在だったので、違うスタッフが対応しましたが、内容は下記の通りです。


・ホームページで「ぼけ」という言葉を使っているが、これは差別用語ではないか。
・ブログでも差別的表現が多々見られる。
・社長が「給料をもらってない」というのはどういうことか。
・スタッフはよく頑張っていると思う。



ざっとこんなような内容だったそうです。私は直接聞いていないので、

間違いがあるかもしれませんが、ひとつずつ私の見解を書かせていただきます。



ホームページで「ぼけ」という言葉を使っているが、これは差別用語ではないか。

まず私は、「ぼけ」という言葉に差別的な意味があるとは思っていません。
認知症の人と家族の会でも、スローガンに「ぼけ」という言葉を使っていたりするが、差別用語なんでしょうか?
「ぼけ」という言葉の入った本もたくさんありますが、村瀬孝生さんの「ぼけてもいいよ」はとてもオススメです。
おそらく「認知症という言葉を使いなさい」というご指摘なんだと思います。
「ぼけ」から「痴呆症」そして「認知症」と呼び方が変わっていますが、
「ぼけ」や「痴呆症」では誤解があるからという理由で「認知症」に変わったそうです。
では「認知症」に変わって誤解はなくなったのでしょうか。そんなことはありません。
今では「認知症」という言葉自体が誤解を生む言葉になっています。
そのことが大きな問題であって、言葉を変えて解決する問題ではないと思うのですが…

ブログでも差別的表現が多々見られる。

具体的にどういう部分を指して"差別的表現"としているのか分かりませんが、
推察するに利用者さんやスタッフとのエピソードのことでしょうか。
デイの運営日記ですから、日々の出来事をそのまま文章にしていますが…
例えば、昨日のブログの"私が先生という設定"自体がけしからんということでしょうか?
ある人になりきるというのは、認知症ケアにおいて大事なスキルだと思うのですが…
当施設の介護方針ですので、ご理解いただければと思います。

社長が「給料をもらってない」というのはどういうことか。

事実なので仕方ありません。今は少ない金額ですが一応もらえるようになりました…
スタッフの給料や経費の支払いはきちんとしていますので、特別迷惑をかけていることはないと思います。
それとも、こういうことを書くのがけしからんということかな?
確かにこういうことを書けば、「ここは潰れるんじゃないの?」という具合に、
利用者さんやスタッフは不安になるかもしれません。
それが理由で利用を止めたり、スタッフが辞めることもあるかもしれません。
でも苦しいのを隠して、見栄を張る必要はないと思っています。
頑張って給料もらうぞ!という意気込みなんですが…

スタッフはよく頑張っていると思う。

この点は、まったくその通りです。よくやってくれています。
スタッフのことをご存知ということは、きっと見学にいらしたことがある方でしょうか?



以上が私の見解です。簡単にざっと書きましたので、言葉の足りないところがあるかもしれません。

一番年上で優しそうなのでスタッフのMさんあてにお電話をいただいたようですが、

文責、その他の責任について一切を私(菅原)が負っています。私あてにお申し付けください。

また、ホームページの問合せメールアドレスが使えないようで、ご迷惑をおかけしております。

番外編です

2008-04-26 03:26:51 | 一応シャチョウ
え~今回の記事は中身が仕事とは一切関係ありません。番外編ということでご容赦ください…


先日、山口県光市の母子殺害事件の差し戻し控訴審で死刑判決が出ました。

判決については賛否両論あるようですが、被害者感情を重くみた判決でしょうか。

判決後のインタビューで遺族が

「加害者からの手紙は読んでいないし、これからも読まないと思う」

と仰っていましたが、このインタビューを聞いて母の裁判を思い出しました。



母は横断歩道を青信号で渡っていたところを、右折してきたトラックに轢かれ下敷きになり、

ヘリコプターで病院に運ばれ、意識が戻らないまま事故の二日後に息を引き取りました。

おそらく避ける間もなく、気がついたときには意識を失っていたと思います。

この状況は、誰がどうみても母に過失はないはずです。


このトラックを運転していた加害者は、母の仏前に線香を上げたことがありません。

私たち遺族がそのことを拒否しているわけではなく、加害者がこちらに来たことがないんです。

正確には初七日が終わる前に、私の自宅に一度だけ、勤め先の社長と一緒に来たことがありますが、

そのときは姉の家に遺骨や祭壇があったため、その旨を伝え、日を改めて姉の家で線香を上げてくださいと、

丁重に応対してお帰りいただきました。結果的には、そのときのやりとりが加害者との最後の会話です。

その後、加害者は姉の家に来ることもなく、そのままの状態で裁判の手続きが始まりました。

そして裁判が始まる直前に、加害者から手紙が届きました。小さな便箋がたった二枚の手紙です…


この手紙、今思うと読まなければよかったと後悔しています。

誤字脱字だらけで、お参りに来れない言い訳だけが書いてありました。

裁判対策のために書いたのが見え見えなんですよね…

きっと光市事件の遺族も、加害者からの手紙に意味がないことを分かっているんでしょうね。



その後の裁判の結果は、始まる前に警察や検察から聞いていた予想通り、執行猶予付きの判決が出て終了。

ちなみに、加害者は判決言い渡しの裁判に遅刻してきました。弁護人も判事も苦笑いしてましたけど…

遅刻は判決確定後にしたことなので、百歩譲って仕方ないにしても、

まともに謝罪もしなくても執行猶予が付くんだなぁ…

こういうケースでも被害者感情を酌みとってほしいものです。

ものすごく急なお泊り&HPリニューアル!

2008-04-25 21:55:12 | 一応シャチョウ
今日の15時過ぎ、知り合いのケアマネさんから

「急だけど今日から泊まれる?受け入れてくれる所がなくて…」

と電話がありました。

事情を伺い、こちらの受け入れ態勢なども説明した結果、ご利用になりました。

受け入れ先がない、と言われてしまうと断れませんよね~

NOと言えない私。お人好しでしょうか…?


「初めて来た所なのに落ち着くわ~」

と、ご本人は気に入ってくれてるようです。

でも、なぜか私のことを高校の先生だと思っているようで、

「先生」って呼ばれちゃってます…

男女共学の高校で数学を教えている非常勤の先生、という設定になってます。

私のことを見かけたら「先生」って呼んでください。

きっと素敵な笑顔で応えます。



今日からホームページをリニューアルしました!

『羊ヶ丘の郷』

ぜひご覧ください!

今日もお泊りです。

2008-04-12 23:48:30 | 一応シャチョウ
今月はなかなかのハイペースでお泊りが入っておりまして、

昨日と一昨日以外はお泊りの方がいらっしゃっています。

今週体験に来てくださった三名の方も、皆さんご利用になりそうです。

6月の開設2周年をいい状態で迎えたいなぁ、と思っていましたが、

今のところはいい方向に行っているのかな。


最近、新しくデイサービスを始めたいという方からの相談が多いです。

相談に来た方には、素人の私でも何とかなってるんだから、介護業界の経験があるなら大丈夫ですよ。

などと、あまり説得力のない励ましなんかをしちゃったりしています。

私もそうでしたが、新規で始めるときはものすごく不安なので、誰かに背中を押してほしいんですよね。

背中を押すのが私でいいのか若干疑問なんですが、私に止めた方がいいと言われて止めるくらいなら相談にも来ないでしょうし…

覚悟を決めて相談に来ているのなら、思い切り背中を押すだけです。

実際、経営的にはかなりキツイ思いもしますけど、やりがいはありますから!


今日の新聞によると、来年の介護保険改定では介護報酬を上げるつもりだ、

と舛添さんも言ってましたから、きっと大丈夫なはずです。

どんどん自分で始めましょう!

6連泊、最終日

2008-04-07 23:32:06 | 一応シャチョウ
そろそろ自宅の布団が恋しくなってきた菅原です。

さて、4月に入り羊ヶ丘の郷にも春がきたような…

おかげさまで新規のご相談が増えまして、今週は体験利用が続きます。

無事にご利用に結びつきますように!



今日、ブリコラージュが届いた。

特集は「介護保険に頼らない」、これが面白かった。

3日のブログで、介護報酬の不満を垂れてみたが、不満を垂れる暇があるなら、

制度に振り回されないことをさっさと始めるべきだと改めて決意。


編集後記にも書かれてましたが、最近のブリコ特集は興味のあるテーマが多くて面白い。

読んでいない方は、ぜひ購読してみてください。