
本日は、呉善花(お・そんふぁ)先生の「日本の曖昧力」という本を紹介したいと思います。呉先生は、韓国・済州島の生まれで、1983年に来日した韓国人です。現在は、拓殖大学国際学部教授をなさっています。「日本の曖昧力」という本は、簡単に言えば韓国人からみた日本の良さを書いてある本です。しかし、私も日本に生まれて日本に育っていますが、呉先生の日本に対する理解、知識、解析のどれを取っても、足下にも及ばないと感じます。私たち日本人が、何となく理解をしていることでも、明確に分析し示してくれています。本当に「目から鱗」という感じがします。
呉先生が本の中で述べていることを以下に紹介します。
たとえば、日本人は「察する」ということを日常から行っています。最近では欧米のようにはっきり言った方が良いなどと言われることも有ります。しかし、この「察する」ということを呉先生が分析すると、「日本人の距離感のあり方を象徴するものとして、相手のことを「察する」という精神文化があります。そもそも、日本人が相手の心に負担をかけまいという思いが強くあり、気安く自分の悩みを他人に打ち明けることはしません。また、「それ以上は言わなくてもいいんですよ。」と、できるだけ相手の悩みというか、心の内を察しようとします。」となります。
また、次のようにも述べています。「今でも先進国で日本が最も犯罪発生率が少ない国であることは間違い有りません。ですが、みなさんご存知のとおり、最近さまざまな社会問題がメディアを騒がせていることも事実です。中には思わず目を背けたくなる事件もあります。はっきりいえば、これは日本が欧米の悪しき後追いをしてきたことによる副作用だと、私は考えています。そうした日本の行き詰まりは、もともと西洋に始まった近代世界の行き詰まりであり、その後追いをしていきたアジア的な世界の行き詰まりでもあります。」
本の最後に呉先生が述べていることが、今の日本人にとってもっとも大切だと思いますので紹介しておきます。
「日本には世界に誇るものは何もないと考えるなら、それはよほど日本をしらない日本人だということです。戦後世界一貧富の格差の小さい平等な社会を実現した経済、外国にはもちろん国民にいっさい銃口をむけることのない軍隊、伝統的な職人技から世界最先端のテクノロジーを抱える技術の宝庫、世界で最も治安のよい安全な社会・・・。日本には自信を持って世界に誇れ、世界に伝えて貢献できるものがたくさんあります。自慢するのと、自信を持つというのでは、全然違います。日本人の美意識に従えば、自慢するのはみっともないことだけれども、自信を持つことは大いにやってもらいたいなと、思うわけです。」
日本の歴史や文化、日本人であることを誇りに思っている私ですが、呉先生の本を読んで、さらに自信が深まるとともに、日本人としてやらなければならないことがあると決意を新たにすることができました。ぜひ「日本の曖昧力」を読んでみてください。
この5月に、呉先生の講演を2回聞く機会をありますので、今から楽しみにしています。
呉先生が本の中で述べていることを以下に紹介します。
たとえば、日本人は「察する」ということを日常から行っています。最近では欧米のようにはっきり言った方が良いなどと言われることも有ります。しかし、この「察する」ということを呉先生が分析すると、「日本人の距離感のあり方を象徴するものとして、相手のことを「察する」という精神文化があります。そもそも、日本人が相手の心に負担をかけまいという思いが強くあり、気安く自分の悩みを他人に打ち明けることはしません。また、「それ以上は言わなくてもいいんですよ。」と、できるだけ相手の悩みというか、心の内を察しようとします。」となります。
また、次のようにも述べています。「今でも先進国で日本が最も犯罪発生率が少ない国であることは間違い有りません。ですが、みなさんご存知のとおり、最近さまざまな社会問題がメディアを騒がせていることも事実です。中には思わず目を背けたくなる事件もあります。はっきりいえば、これは日本が欧米の悪しき後追いをしてきたことによる副作用だと、私は考えています。そうした日本の行き詰まりは、もともと西洋に始まった近代世界の行き詰まりであり、その後追いをしていきたアジア的な世界の行き詰まりでもあります。」
本の最後に呉先生が述べていることが、今の日本人にとってもっとも大切だと思いますので紹介しておきます。
「日本には世界に誇るものは何もないと考えるなら、それはよほど日本をしらない日本人だということです。戦後世界一貧富の格差の小さい平等な社会を実現した経済、外国にはもちろん国民にいっさい銃口をむけることのない軍隊、伝統的な職人技から世界最先端のテクノロジーを抱える技術の宝庫、世界で最も治安のよい安全な社会・・・。日本には自信を持って世界に誇れ、世界に伝えて貢献できるものがたくさんあります。自慢するのと、自信を持つというのでは、全然違います。日本人の美意識に従えば、自慢するのはみっともないことだけれども、自信を持つことは大いにやってもらいたいなと、思うわけです。」
日本の歴史や文化、日本人であることを誇りに思っている私ですが、呉先生の本を読んで、さらに自信が深まるとともに、日本人としてやらなければならないことがあると決意を新たにすることができました。ぜひ「日本の曖昧力」を読んでみてください。
この5月に、呉先生の講演を2回聞く機会をありますので、今から楽しみにしています。










