磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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理論社の愛蔵版わたしのほん 赤毛のポチ

2008年12月10日 | 読書日記など
『理論社の愛蔵版わたしのほん 赤毛のポチ』
   山中恒・作/しらいみのる・絵/理論社1969年、1975年10刷

この本は若い時に読んで、すごくおもしろかった……。
でも、どこがおもしろかったんだろう?
--今はわからないことが多い……。わかったつもりになるのは簡単だけど……。



この作品は、最初は「ガリ版ずり」だったという……。下「」引用。

「作品が書きはじめられたのは、一九五四年で、それから二年余にわたって、「小さな仲間」というガリ版ずりの同人雑誌に連さいされたのです。したがって、この作品を読みつづけることができた人は、もしかすると、百人もいなかったと思われます。」

館田カロチンというアダ名の少年が登場する。

カロチンは……。下「」引用。

「「ぼくは原子バクダン見たぞお!」

そう話している。

級友は本気にしていなかったという。

本当の母は、広島の原子爆弾で殺されたという。

柑堂(けんどう)和子の家はもっとも貧しい……。

朝鮮戦争がおわり、アメリカは注文したものを要らないといい、父たちが困っている……。

和子の犬、赤毛のポチを、原爆で死んだ愛犬ベスと勘違いするカロチン。

継母は、赤毛のポチをもらいに、和子の家へ。

乾先生はカロチンのことを心配している。

--ハウスキーパーからの手紙を乾先生は読む。下「」引用。

「-略-その夜、楽しいクリスマスというのに、外からもどってきたワイマン夫人は、不機嫌に、まるで、犬ころにチンチンをおしえるように、何度も、わたしに「真珠湾を忘れるない!」と、二度も四度も、くり返していわせたのです。わたくしは、どれほど、「ノーモア・ヒロシマ」と、絶叫しようと思ったかしれません。
 でも、そんなことは今は、笑い話ですもの。
 わたしたち、日本人は、なんといっても、〈ヒロシマ〉を忘れるほどくさってはいませんもの。-略-」

どうやら、カロチンはいまでいうPTSDではないか?

そして、カッコは労働組合をつくったという……。

労働組合も法律で認められた権利。

ひどい世の中ですが、がんばれ!

--しかし、ビッグ3の労働組合は、優雅なものです……。

日本でもそんな労働組合もありますね。

労働組合にさえ、格差社会……。

差別を構成する労働組合もあるわけですね……。

彼らも無視しようとするだろうなあー……。政治家や公務員、企業家のように……。教養ある野蛮人たち……。









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