磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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リリエンソール日記II TVAから原子力へ

2009年01月21日 | 読書日記など
『リリエンソール日記II TVAから原子力へ The journals of David E.Lilienthal』
    リリエンソール(著)/末田守、
      今井隆吉(訳)/みすず書房1969年

第二巻 一九四二年から一九四六年まで。



帯に書かれてあります。下「」引用。

「〈TVAの時代〉は一九四○年代前半の、TVAの飛躍と浸透を支えたリリエンソール理事長の情熱の記録である。
 〈原子力の時代〉は一九四五年八月七日--ヒロシマ原爆投下の翌日から幕を開ける。この時、TVA理事長として一年以上の任期を残していたが、直ちに初代原子力委員長に就任、原子力管理問題の中枢にあって新しい把握と行動を示してゆく。
 本巻は、この二つの重要な時期における大胆な実験の証言であり、その教訓は現代において痛切である。
 また、ルーズベルト、トルーマン大統領を始めとするアメリカ史を彩る政治家の素顔がうかがわれ、歴史のために貴重な素材を提供するであろう。」


「訳者まえがき」下「」引用。
「この第二巻に収められた五年の間にリリエンソールはテネシー峡谷公社(TVA)の華々しい成功と名声をひっさげて、新設の原子力委員会(AEC)に文官による原子力支配の理想をかかげてその初代委員長に就任した。」

この日記は速記で書かれてあるという。下「」引用。

「ただこの日記自体がリリエンソールが速記によって毎日の記録をかなり長文にわたって書き綴っていたものであること、日常生活の細かいことはほとんど記入されず、むしろ仕事の記録であり、また、当時のアメリカの情勢、人物評、感想などを克明に記したものである-略-」

「唯一の生き残り」といわれ……。下「」引用。

「第二次大戦とともに訪れた反動の時代において、「ニューディール唯一の生残り」としてアメリカの良心を象徴するといわれるまで至るのである。-略-リリエンソール自身十分な理論的な解明をもってTVA理念の本質を把握していたかどうか疑わしいふしもないではないが、彼の心の中にあったTVAは「実際的で能率的な民主的福祉社会」をめざすものとでも呼ぶべきものであったようだ。大戦中の軍需生産の非能率にあきれ、観念的平和主義者が戦後復興期の具体的問題点に無知なことにいらいらしながらも、彼の説いたTVAの教えが戦争に疲れた人々の心に訴えるところがいかに多かったかが日記のあちこちから読みとれるのである。」

フーバーのことが書かれてあった。下「」引用。

「FBI長官のJ・エドガー・フーバーのことが話題になった。-略-フーバーが「赤」に対し偏見をもつているのは事実だが、しかしそのために不当な扱いをしているとは思わない。-略-FBIはサボタージュについて密告制度とでもしかいいようのないものをつくり、要所要所のTVA職員に何か怪しいことがあったらすぐFBIに知らせるようにしたところである。」

ケネス・D・マッケラー上院議員は、リリエンソールを敵視。下「」引用。

「彼の家来どもは各地で活躍している。例えばチャタヌガ市の新しいボスは「TVAは好きだが、リリエンソールは止めさせろ」という「戦術」を強いる。これを正当化するためには何でもしようというわけで、私がユダヤ人だからという偏見ももちろんその例外ではない。一つでも私をほんとうにやっつける種が見つかったとしたら、彼らは大騒ぎをする。そして私は地団太を踏む。」

ヘレン・ケラーがリリエンソールに会いに来たという。
ヘレン・ケラーはリリエンソールの仕事を賞賛していたようだ……。

オッペンハイマーとの出会い……。下「」引用。

「夕方おそくなって、ふたりでショーラム・ホテルへ行き、オッペンハイマーに会う。彼に会うのははじめてだった。部屋も、その道具立てもまた、奇妙な感じだった。新しい内装した部屋、一風変わった雰囲気、幅が八フィートもある大きなベッド、とても物理学者の研究室や原子爆弾製造工場の雰囲気などはない。まずみんなで、軽く一、二杯飲む。オッペンハイマーは、部屋をあっちへ行ったりこっちへ行ったりして歩き回り、ときどきのことばの間に「フー」という奇妙な音を出す。とても変なくせだ。そして、ものごとをズバリと表現する。-略-」

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