磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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最終戦争は回避できるか-石原莞爾の予言と思想-

2008年07月04日 | 読書日記など
『最終戦争は回避できるか-石原莞爾の予言と思想-』
   石川正敏・著/佼成出版社1966年

全世界を一つのカルト教団のような団体で埋め尽くしたら、平和などということはありえないだろう……。
ヨーコ・オノがいった平和じゃないところは、愛のないところが正しいとボクは思う……。
--愛とはジョン&ヨーコが実践してくれている……。
愛であって、ジョン&ヨーコの思想が世界を支配するのではないとボクは思う。
それぞれの人にある愛によって、世界は平和になる……。



愛というのでも、体験主義と歴史主義があるのではないか?

もちろん、体験主義だけでは、自己愛だけとか自己中毒である場合もあるかもしれない……。

ドイツは歴史主義であり、日本は体験主義であるという。
戦後の処理で大きな違いが生れている……。
--ドイツはナチスの鎖を切ったが、日本は帝国主義の鎖を切れずにいる……。
別の言い方をすれば、白を黒にしてしまういつものことが大きい……。

石原がホンモノ? という。下「」引用。

「石原を演習のテーマに選んだのも、彼をほんものと見たからである。どんなに立ち場が同じでも、どんなに才能豊かでも、にせもの、人間的にきらいである。わたくしは、学生の話をきいて、石川さんもきっとほんものにのちがいない、と直感し、記憶のなかにその名前をきっととどめておいた。
  東京大学教授 衛藤瀋吉」

これこそが、体験主義だろう……。
--人間は誰もが間違う。ニセの部分も当然あるだろう……。

また、評価はいろいろという……。下「」引用。

「石原は、あるいは右翼であり、あるいは左翼であり、時には軍閥一方のボスであり、帝国主義侵略の主魁であり、疾風怒涛時代の一個の道化師であり、また不世出の偉材であり、古今をむなしゅうする天才であり、知られざる大思想家」

これを一言でいえば、山師という人がいても、ボクは否定できない……。

ヤマギシズムのことが書かれてあり、マルクスが優れたイデオロギーのように書かれてある……。
--“神の見えざる手”ではなく、『神の麻痺した手』の、いかれた社会よりは、マシな部分がいくらかはあるだとは思うが……。


協和新聞(石原主義の機関紙)というのもあるという……。

もし山師としたら、協和したがる民族がいるのだろうか?

【原子力船・原子力潜水艦】について書かれてあった。
--昭和36年11月28日、科学技術庁主催の第3回放射能調査成果発表会。
水産庁東海水産研究所資源部長中井甚三郎らの研究グループ。下「」引用。

「日本近海のプランクトンを集めて調べたところ、核実験にのものとは違った高い人工放射能が検出された」と発表して、大騒ぎになった。
 新聞記者が、東大農学部の檜山義夫教授のところに押しかけると、檜山教授は「私もこの事実は探知していたが、問題が大きいので発表をさし控えていた。太平洋でだれも知らない海中核実験が行なわれたのならいざ知らず、どうも不思議な減少だ。いまのところ、原子力船の廃棄物とみるのが妥当な推理だろう」と説明」

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また、科学的なことも書かれてあった。下「」引用。

「コバルト60は核爆発ではなく原子力船の廃棄物に特有のものではないか」と質問したところ、檜山教授は「そうだと思う」と答え注目された。」

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著者略歴。
1914年生れ。早稲田大学政治科卒。
山県新聞社、論説委員。






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