磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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競争しなくても世界一 -----フィンランドの教育-----

2008年02月07日 | 読書日記など
『競争しなくても世界一-フィンランドの教育-』
   福田誠治・著/国民教育文化総合研究所・編/
     アドバンテージサーバー2005年、同年5刷

どうも、日本の学校は軍隊をつくりあげるためにつくられたシステムという感じを受けてしょうがない。それに比べて、村の会合のようなフィンランドのシステムという感じがしてならない……。



どうも学力といっても、日本の場合は暗記などのロボット的要素は重んじていないようだ。

年号なども、PCがあれば簡単に調べられる時代でもある……。

しかし、従軍慰安婦はなかったなどと教科書が決めたら、国際的なものも無視してしまう、この国のシステムにかなりの問題があるだろう……。

それをロボットのように暗記して、暗記できることが優秀なことのように伝える。橋本龍太郎総理は何をなしたのだろうか? 要領良く生きられただけのような気がしてならない。

塾や、できる子どもの補講などは、このようなことを憎悪させるだけのもののように思えて仕方がない。
--もちろん、フィンランドのような教育システムならば、塾や補講もよいものとなろう……。

平和な世の中をつくるためには、多様性が大切なものだという。
フィンランドは多様性も育てているようだ。
そして、構造的暴力も日本に比べれば少ないといっていいだろう。

「原発と公害のあるところに民主主義はない」というが、原発や公害があるというのは構造的暴力がある証拠でもあるようにボクには思えます……。

そもそも、日本は非教育的な行政であったものが、さらに非教育的となっているとも考えられのではないかとボクは思います。

しかし、共産主義国がトップにないことも指摘したい。
--日本の教育界には共産主義に関わる人たちがいるからだ……。
それは構造的暴力をつくっている組織でもあるといっていいかとボクは思う……。

二つの視点が日本では大切なことだろう。
--成功したフィンランドはおだやかな社会主義の国であるといっていいのではないか?

フィンランドが成功した理由を彼らは公式に述べている。下「」引用。

「なぜフィンランドがPISAでうまくいったのか。フィンランド教育省は、次のように公式に説明している。
1 家庭、性、経済状態、母語に関係なく、教育への機会が平等であることる
2 どの地域でも教育へのアクセスが可能であること。
3 性による分離を否定していること。
4 全ての教育を無償にしていること。
5 統合性で、選別をしない基礎教育。
6 全体は中央で調整されるが実行は地域でなされるというように、教育行政が支援の立場に立ち、柔軟であること。
7 全ての教育段階で互いに影響し合い協同する活動を行うこと。仲間意識という考え。
8 生徒の学習と福祉に対し個人にあった支援をすること。
9 テストと序列付けをなくして、発達の視点に立った生徒評価をすること。
10 高い専門性をもち、自分の考えで行動する教師。
11 社会構成主義的な学習概念(socio-constructivist learning conception)。
   (フィンランドがPISAで成功した背景」二○○四年一二月七日)」

「教科書は楽しい」という。日本とは違う。下「」引用。

「教科書を見ても、まず生活をながめさせ、社会や生活の中で自分の問題として考えさせるような工夫がなされている。」

「授業も勉強も楽しむ」という。同

「フィンランドでは、授業中、子どもたちは叱られるということがほとんどないらしい。のびのびと育てられる。
 机の配置は、教師の教えやすいように組まれる。たいてい四つの机を集めて、そこで三人くらいがグループ学習する。日本からは信じられないことだが、グループに入らないでマイペースで勉強する子どももいて、あちこちで勝手に勉強している。授業中に立って歩くことも自由で、水を飲みに行ったり、分らない子を教えに行ったりといろいろだ。」


↑クリックで拡大。


のどがかわいても、気楽に飲みに行けば撃たれる戦場。

村の寄り合いでは、そんなガマンはしていたら、いい考えはうかばないという感じの違いがあるようだ。

フィンランドは、授業までアメリカの成功した企業と似ている……。









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