磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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戦後の終わり

2007年10月11日 | 読書日記など
『戦後の終わり』
    金子勝・著/筑摩書房2006年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「〈戦後という仕組み〉は、もはや崩れ去った。
安全・平等な社会を再建できるのか?
財政危機から脱出できるのか?
当代きっての論客が日本と世界の難問に正面から切り込む!
社会の崩落を避けるために」



年金の虚偽について書かれてありました。下「」引用。

「欧米諸国に比べて日本の年金給付水準が高いとして給付引き下げの根拠にしてきたが、岩瀬達哉が独仏英の三国の例を引いて虚偽であることを暴いている(『年金の悲劇』講談社、第五章)」

こんなウソを伝えた人たちに罪はないのでしょうか?
政治家や学者、医者はひどいことをしても罪に問われないのが、ひどく差別的だと思います。

目先の情報をたれ流すことによって、思考停止させるという。下「」引用。

「1 メディア政治が思考停止を作り出す
目先の情報をたれ流す
 -略-こうした心性を作り出す最も手っ取り早い方法は、絶えず、自分の関心を目先の問題に引きつけておくことである。あるいは平たくいえば、目先のことで満足するのだ。」

年金自体で、生活がやっていけないという論理を吹っ飛ばしているマスコミ。

マスコミの人たちの年収は業種で一番だという。

二分法とメディアというのが書かれてありました。
二分法にもっていけば、単なるバランスの問題になってしまうという……。

論証不可能なドグマというのが書かれてありました。
--小泉総理のイメージだけの戦略では論理がなかったとボクも思います。

村上ファンドで儲けた福井俊彦日銀総裁。
規制緩和政策で利益を得た宮内。

竹中平蔵はこれでも成功したといえるのか? 下「」引用。

「小泉政権(とくに竹中平蔵・前経済財政担当大臣、現総務大臣)は、銀行部門の不良債権処理に目途をつけたと自画自賛する。バブルが崩壊して一五年近く経ってようやく大手銀行が潰れなくなったことで胸を張っているが、そもそも一九九八年の経済戦略会議以来、この問題を混迷させ長引かせてきたのは竹中平蔵氏らであったことを忘れてはならない。」

学者との癒着も強力にした小泉総理! 下「」引用。

「リスクを甘く見ようとする政治的な力が働いて、つねに都合のよいデータが作られる傾向を生む。故高木仁三郎のような人物が果たす役割が大きいが、こうした卓越した故人に依存するのは限界がある。制度の問題として、パワー(権力)を持つ者の影響を遮断して、いかに科学者同士のフェアで公共的な議論を保証するかが問われなければならない。だが、現実には、国立大学の独立行政法人化や選挙制度をなくした日本学術会議改組に見られるように、研究費配分における政府介入はますます強まっている。」

いつものことを改革するどころか、悪化させたとしか思えませんね……。








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