磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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教育で平和をつくる-国際教育協力のしごと-

2008年12月18日 | 読書日記など
『教育で平和をつくる-国際教育協力のしごと-』
   小松太郎・著/岩波書店2006年

積極的平和をつくりだすためには、やはり教育は大切なものですが……。
受験戦争を生きるなんて教育がそうとは思えない。
--受験にはでない科目は教えないなんてこともしておいて、「受験戦争はない」という人たちの意見は信用できない……。
そもそも、教育とは信頼であることを忘れた学者もいる……。



平和学者のヨハン・ガルトゥングが……。下「」引用。

「平和学者のヨハン・ガルトゥングという人は、平和を「消極的平和」と「積極的平和」に分類し、私たちは「積極的平和」を目指すべきだと主張しています。ここでの「消極的平和」とは、「戦争がない状態」を意味します。一方、「積極的平和」とは、前述の「構造的暴力」がなくなった状態を示します。」

教育制度も日本とは異って当たり前ですね。下「」引用。

「自治権が剥奪されたコソボでは、学校教育はセルビア当局の管理下に置かれました。それまでは、初等学校において児童は、セルビア語、アルバニア語、トルコ語のどれかで勉強することができました。しかし、セルビア語のみの共通カリキュラムが試行されるようになると、反発したアルバニア人たちは、民家や倉庫、納屋などの独自の「学校」を始めました。セルビア語による「公教育」とアルバニア語による「影の教育」による「二重教育制度」はコソボ紛争が激化する一九九九年までの約一○年間続いたのです。」

しかし、楽しいことばかりではない。
日記にこう書かれてあります。下「」引用。

「二○○二年一月五日(土曜日)
今日は電気がまるでなかった。-略-」

無線機が仕事に必要なものだという……。

障害児教育はむかしの日本のようです。下「」引用。

「コソボで障害児教育が遅れているのは、物理的な理由もありますが、障害児や障害者に対する偏見が強いこともあります。コソボでは、障害を持つ子どもを恥じる親が多く、中には、子どもを一歩も家から出さない家庭もあると言われます。」

日本でも、ボクの若いころ知り合った障害者もそうだった。
座敷牢がつくられていたという……。

「演劇科」コースを立ち上げたという。
--しかし、演劇だけなら、戦意高揚だってある。
内容が問われないといけないだろう……。

--先生が戦争犯罪人。下「」引用。

「ミラジム局長は私の前に座るなり、教員リストを指しながら「このセルビア人と契約を結ぶのは、大変な問題がある。この男は紛争中にアルバニア人一家を虐殺した戦争犯罪人だ」と言いました。」

リストにはなかったという。下「」引用。

「この男の名前はICTY が持っている「戦争犯罪人」のリストにはない、とのことでした。ICTYは基本的に戦争犯罪を「命令した人間」のみを追っているとの説明でした。」

実行犯にも罪はあるだろうに……。

もくじ

広島にやってきたボスニアの先生たち。下「」引用。

「もう一つはネットワーク作りは、JICAの企画によるボスニア教育研修事業です。これは、毎年、ボスニアから一○名ほどの学校教員が来日し、主に広島で数週間研修を受けるこというものです。-略-
 広島は、原爆被災地として、平和を希求する意識が強い街です。また、長年「平和教育」を学校で実施してきた実績があります。そして、最近では「ひろしま平和貢献構想」を発表し、世界平和のために積極的な役割を果たそうとしています。戦争の背景はボスニアと異なるとは言え、戦争の苦しみ・悲惨さを体験した国として、ボスニアのような紛争後社会の復興と平和構築に協力したいということから、広島で研修されました。-略-」

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