『げんさん』
大野允子・作/上野紀子・絵/あすなろ1986年
この絵本は原爆の悲惨さをあらわした作品ですが、残酷なシーンはありません。一人の馬を愛した人物の話と今風にいえば、そうなるかもしれません……。
日本は先進国の仲間入りがしたかった……。
そのためには、彼らは人を人とも思わなかった……。
しかし、それが先進国の仲間入りをすることでもあった……。
この本には書かれてないが。
サミットというのが作られたとき、
人は世界のことを力ある人たちが話し合うのなら、貧困もなくなると思っていた。
しかし、逆でした……。ますます貧富の差はひろがるばかりでした。
奪う者はさらに奪い、貧困で苦しむ者はさらに苦しんでいる、そんな世界となった……。
それが先進国の実態のようですね。
まだ、そのことはわかりもしない。第2次世界大戦のころ。それがこの絵本の背景……。
日本は農業国であった。
この絵本の主人公げんさん。
家畜を売り買いするばくろうという職業。
この職業は永井隆の妻の実家の家業でもあった。
知識とそして交渉力がないとできない職種。
信用も大切だ。馬は今でいうスポーツカー。
高価なものであった。
げんさんは、馬も牛も好きだった。
特に馬が好きだった。
広島は軍都と呼ばれた。
ここから南方や中国の戦線へも向った。
げんさんの大切な馬が軍に奪われる。
幼い娘が馬を渡さないと非国民という。
げんさんはしぶしぶ馬を供出する。
馬は広島へ、そこに原爆は落された……。
………………。
もくじ
大野允子・作/上野紀子・絵/あすなろ1986年
この絵本は原爆の悲惨さをあらわした作品ですが、残酷なシーンはありません。一人の馬を愛した人物の話と今風にいえば、そうなるかもしれません……。
日本は先進国の仲間入りがしたかった……。
そのためには、彼らは人を人とも思わなかった……。
しかし、それが先進国の仲間入りをすることでもあった……。
この本には書かれてないが。
サミットというのが作られたとき、
人は世界のことを力ある人たちが話し合うのなら、貧困もなくなると思っていた。
しかし、逆でした……。ますます貧富の差はひろがるばかりでした。
奪う者はさらに奪い、貧困で苦しむ者はさらに苦しんでいる、そんな世界となった……。
それが先進国の実態のようですね。
まだ、そのことはわかりもしない。第2次世界大戦のころ。それがこの絵本の背景……。
日本は農業国であった。
この絵本の主人公げんさん。
家畜を売り買いするばくろうという職業。
この職業は永井隆の妻の実家の家業でもあった。
知識とそして交渉力がないとできない職種。
信用も大切だ。馬は今でいうスポーツカー。
高価なものであった。
げんさんは、馬も牛も好きだった。
特に馬が好きだった。
広島は軍都と呼ばれた。
ここから南方や中国の戦線へも向った。
げんさんの大切な馬が軍に奪われる。
幼い娘が馬を渡さないと非国民という。
げんさんはしぶしぶ馬を供出する。
馬は広島へ、そこに原爆は落された……。
………………。
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