磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

読書日記は続けております。鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

聞こえるよ母さんの声が 原爆の子百合子

2006年07月08日 | 読書日記など
『聞こえるよ母さんの声が 原爆の子百合子』
   磯野恭子(著)/労働教育センター1979年

原爆小頭症といわれるものがありますね。
それを背負った百合子さんと家族の話です。



この本でも原爆認定についてのことが問題とされています。

百合子さんのお母さんは、お腹に百合子さんがいたときに、被爆されています。

お母さんは一時坊主あたまになったそうですが、髪の毛もはえてきて、身体の斑点を消えていったといいます。

昭和21年2月14日、百合子さんは生れました。五百匁という小さな赤ちゃんでした。4歳になっても、片言も話さなかったといいます。

こんな会話が出てきます。
「なんですのう、山口県は被爆者に冷淡ですけん……」

自殺された原爆の子を思い出します。

「きのこ会」というのはABCCによってできたわけではないようです。下「」引用。

「「私たちが原爆小頭症に手を出したころは、患者の所在はわかっていましたからねえ」
−−ABCCを中心にですか。
「いや広大医学部でつかんでいたのです」
−−そのデータが発表されたのを機会に、同じ苦悩をかかえる受難の同志が、お互いに援助しあおうと「きのこ会」を結成したのですね。」
「そう、あれは昭和四○年六月二七日でした」」

認定されるためには、病名が必要という。同。

「ところが、名前のつけ方がむずかしゅうこざいましたね。ご存じと思うんですけど、「近距離早期胎内被爆症候群」という舌を噛むような名前をこしらえていましたけどもね。原爆症として認定するためには、病名をつけなければなならないというのです。ところが原爆小頭症のかたは、いろんな病気はもっていらっしゃるし、また精薄をもっていらっしゃるけれども、しかしどれをも一つの病名で表現できるようなものがないのですね。つけられいないわけですね。それで私たちは非常に困りまして、精薄をもった高度小頭症を見殺しにするということはできんわけでして、四人で知恵をしぼりました……」

権威というものが、権威主義にしかすぎなくなったら、それは横暴というものだと思います。


この本は、テレビ番組をつくられた方の本ですね。
この時には、フジテレビも百合子さん家族を追っていたようです。
でも、今じゃ見ることができませんね。

下「」引用。

「「ドキュメント'79、聞こえるよ母さんの声が−−原爆の子・百合子」の放送は、昭和五五年三月一一日(日)夜一一時四五分から、日本テレビ系で全国ネットされることになった。一人の被爆者の死を、マスコミはどこまで真実に追って語られるか。」


関連サイト 父=畠中国三さん






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