磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

母と子でみる ターニャの詩

2009年06月18日 | 読書日記など
『母と子でみる ターニャの詩』
   早乙女勝元・編/草の根出版会1986年、1989年2刷

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「戦後四十年の昨年は、春、夏、冬と三回にわたりソビエトを旅しました。--春の取材では、画家の矢崎芳則氏とともに、レニングラードの一少女ターニャの足跡を追って、ドキュメント絵本『ターニャの日記』を世に送りましたが、本書では現地でえらんだ多くの未発表写真を構成し、第二次世界大戦下のソビエト市民の傷痕をできるだけ総合的に俯瞰しようと努力しました。この種の関係の写真集としては、ミニ・サイズですが、わが国の出版物で例のないものと自負しております。」

ターニャの日記



九行日記……。下「」引用。

「第二次世界大戦下、ソ連の町レニングラードで、一人の少女が日記をつけた。
 少女の名は、ターニャ・サビチェワ。
 ターニャの日記は、わずか九行。おそらく世界でもっとも短いと思われる日記は、大きな悲劇を語りつくしている。-略-」

宣戦布告なし……。下「」引用。

「わずか九行の日記を残したターニャならびに、その家族が「君たち」のなかにふくまれるのは、もちろんいうまでもない。二○○○万人を超える死者のうち、子どもをふくむ一般市民はその四割にも及ぶのである。
 では、この目もくらむような果てしなく底深い痛哭(つうこく)に対する、加害者はだれか?
 第二次大戦の引金に指をかけ、宣戦布告もなしに対ソ連まで破壊と殺戮をほしいままにしたのは、ヒトラーのナチス・ドイツである。ドイツ人もまた、戦争放火者の台頭を阻止できなかったために六○○万人を超えるかれら自身の生命を失ったが、そのナチス・ドイツと手を結んだ国が、イタリアと日本であった歴史的経過を、私たちは決して忘れてはなるまい。」

日本の真珠湾攻撃も同様ですね……。

index

このような作戦がいいと、今の政治家も語っているのがいますね……。平和憲法下の議員のくせに……。

ベロルシア……。下「」引用。

「ベロルシアは開戦とともに怒濤(どとう)のように進行してきたドイツ軍の占領下におかれ、これに抵抗するパルチザン(人民遊撃隊)と血なまぐさい激戦が各所に展開された。ベロルシア全体で失われた人命は、二二三万人にも及ぶ。住民の四人に一人が、祖国防衛戦の犠牲になったのである。」

ヒトラーの作戦……。下「」引用。

「D・V・パブロフの『封鎖下のレニングラード』(藤木伸三・滝沢一郎訳、大陸書房)によれば、ヒトラーは腹にすえかねて次のように放言したという。
「あの街を飢えでへとへとにし、街の中へネズミ一匹入りこめぬほど、全補給路をがっちりと断ち切り、容赦なく爆撃する必要がある。そうすれば、あの街は熟れすぎた果物のようにつぶれてしまうのだ!」
    *
 ヒトラーの推論は、半分は当たり、半分ははずれた。すべての補給路わ切断された以上、人びとが言語に絶する食糧難に襲われたことはたしかだったが、しかし、九○○日もの封鎖をついに持ちこたえたばかりでなく、たたかいぬいて最後の勝利を手にした。-略-」








index

index

index

もくじ

もくじ





エンタメ@BlogRanking




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。