磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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319 田舎暮らしブーム 農業を楽しむ、健康な心

2008年10月18日 | ライト小説
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


八、浮気は女の甲斐性よ!




319 田舎暮らしブーム
農業を楽しむ、健康な心


女尊男卑の世界では、専務の家内である男性。

ハイビジョン・液晶大型テレビを見ている。

ナレーションは語る。

「週末には田舎暮らしをする人たちが今、静かなブームです」

テレビ画面では、朝早くおきる初老の夫婦。

まだ午前五時前である。

「朝早いんですね」と語りかけるレポーター。

「えっ! でも、楽しみですから、いいですよ」

眠け顔だが、すてきな笑顔。

いつも、こうありたいものだ!

「これから、長野まで運転していくんですよ。朝早いほうが、道もすいているし、いいんですよ」

「むこうについたら、空気もおいしいし、待ってられませんわ」

と、男性が微笑む。

高速はすいている。

そして、ロッジのような建物。

そこは年間25万円。

しかし、田畑もついている。

ここで農業もすることが楽しみなのである。

今は、食物も心配な世の中。

どんな食品であるか、育てているところから知っているのだ。

安心して食べられるというものだ。

そして、もう一つの楽しみ。

「都会のマンションでは決してできない、たき火です。焼芋も楽しめるんですよ」

気味の悪いメラニンなどという薬品も入っていない天然の焼芋!

それを楽しむこともできるのだ。

今まで、ゴージャスなどといって、バカさわぎしていたレジャーとは違う。

人間性を失わないレジャー。

それこそが、本当の大人のレジャーではないだろうか?

生命を愛し、生活を大切にし、人生を享受する……。

これを大人のレジャーといわずして、何を大人のレジャーというのだろう。

「それに退職したとき、都会生活は大変ですよね。年寄りには……。もう、老後の生活も考えながら、楽しめるんです。ここでは自給自足できますから、いろいろなことがあっても……年金が少なくなっても生きていけると思うんですよ」

一石二鳥も三鳥も考えた大人のレジャー。

ゆとりがあったら、あなたもいかがですか?

--私? 私はそんな余裕もありませんが……。

これはお勧めですよ!

--一方、男尊女卑の専務の妻。

「いいわね。私もこんな生活がしたいわね」

男と女がまったく逆の世界で、まったく逆になっているだけの夫婦もある……。

それは政治家夫婦と似ている。ビジネス関係のような夫婦なのである。

愛情が基本というよりも、ビジネスが大切な夫婦なのである。

--これは、絶対、お勧めしない!








閑話休題

ネットでも、「週末田舎暮らし」に

ついて書かれてある。

これは実にいい考えだが、

余裕のある人がどのくらいいるのか?

日本の農業にとってもいいことだと思う。

よく考えてもらいたいものです。











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