あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 065 美しいより幸せ この前のタイム・マシンでより、今度の異次元旅行は貴重な旅をしているような気がする。 だけど、ここはわが家なんだけども、異次元であるから、やはり旅なのである。 オカネスキーは首をすくめて笑った。 「考えてみたら、あちきの毎日の生活も旅をしているようでごじゃりんす」 「そうよね、旅をしているみたい。そこに映る景色をそのまま受け入れているけど……」 「なぜ? って考えないといけない気がするのでありんす!」 「そう知らず知らずに人を苦しめていることがあるのかもしれない」 「でも、美少年で、わたしたちは胸をときめかせて、楽しんでいるわ」 「わたしは美少女で胸をときめかせて、楽しんでありんす。ただその一時の幸せのためにでごじゃる……」 「そう、一時の幸せってことかもしれないわ」 「でも、そのことで苦しんでいる人を生み出しているとしたら、考えたい気がするでありんす」 そんなことで、拒食症や差別が生まれたとしたら、それは不幸の種にすぎない。 「美しい国なんていっている人が愛国美談で、人を不幸にするのに、それが美しいというのでごじゃりんす」 「福島さんね」 「そう、あの冷血な福島総裁でありんす!」 「美しさで人を苦しめるなら、醜い方がまだいいわ。京美人におかめさんがいるけど、その人の方が本当の美女よね」 「京美人はひょっとこさんでありんす! 昔の美人の基準ではひょっとこさんが美人でごじゃりますう……」 「あら、こちらの世界ではそうなの、じゃ、おかめさんは……」 「ユーモアのある女性よ! 顔を見ただけで楽しくなるでありんす!」 「それも、こっちの世界では逆なのね……。でも、二人が幸せならそれでいいわよね!」 「大切なことは幸せだと思うのでそうらわめ!」
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