磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

059祝杯をあげたトルーマン大統領

2006年05月16日 | Ra.
ラヂオアクティヴィティ[Ra.]
第一部ブロック・バスター

三、灯籠流し

059祝杯をあげたトルーマン大統領




「この世の地獄です。家屋に挟まれた人たちが、
助けてと呼んでも、倒れた柱は動きません」

映画の一シーンが使われている。
「泣き叫ぶ子どもたち。しかし、火は黙っていません。
大きな音をたてて、その子どもたちに襲いかかるのです。
それだけでは、ありませんでした。
原爆雲という恐ろしいものがありました。
黒い雲には、放射能をいっぱい持った放射性物質があるのです。
その放射能雲は黒い雨を降らせました。
地上にいる人たちは、
「アメリカ軍はガソリンを撒いているのか!」
といったそうです。その雨には放射能が……。
また一方では、火が……。広島の街を襲うのです……。
爆風で木の破片が目に刺さった兵隊は、行く方向もわからず、
クルクル、あたりをまわっているのです。
視野のない暗闇につつまれた男は、どこに逃げていいかもわからず、
ただ不安のうちに逃げようとうろたえたのです。
ある者は子どもを抱いて立ったまま、炭になりました。
一瞬に、人間が炭になったのです。
日常では考えられない力を持っているのです。
原爆は……。すみません……」
喉をつまらせるレポーター。

気持ちを入れかえるために、深呼吸を一回して話す。
「そのころ、アメリカでは原爆は大いに成功したと、
大統領はワインを飲み干しているのです。
祝杯をあげたのです。
シラードは、大勢の人が死亡したのに、祝杯などあげられないと怒り!
アインシュタンは信じられないと虚脱状態になりました。
使ってみなければ、戦争を抑制することもできないと、使用した者たちは主張した。
でも、そんなことで、原爆を落としたことを正当化できるとは、
ボーアは思っていませんでした。
ナチス以上の悪行を侵したと非難する者もいました。
翌日には、もうカトリック教会はこの爆弾について非難しました。
破滅的武器であると……」

廃墟の広島、被爆者である子供が歩いている映画のシーンが映っている。
「そして、その非難のために、トルーマン大統領は祝杯などしなかったと、後には説明しました。
しかし、彼の話すことには、何の説得力もありませんでした。
「大勢の人が死んだのに、偉大なるアメリカの大統領が祝うものか!」
誰が、その作戦の成功を望んだのでしょうか?
この作戦には大統領の承諾がなければなりませんでした」

トルーマンの顔写真。続いてマッカーサーの写真。
「マッカーサーには、この爆弾が開発されていることも、落とされたことも知らされなかった。
彼は、真珠湾を非難しました。彼は一度もそのような行動をとったことはありません。
だからこそ、彼は真珠湾攻撃を非難することができるのです。
そして彼は「真珠湾の復讐?そんなこと広島で吹っ飛んでしまったよ」
彼は原爆を非難しつづけました。彼は空襲でさえも非難しました。
関係のない子どもたちを殺すのは軍人として、恥だと思っていたのです。
トルーマンが大統領になるまで、つまりルーズベルト大統領が急死するまでは、
無差別爆撃の支持はしませんでした。
ヨーロッパ戦線の現場をまかされたアイゼンハワー将軍も、
決して無差別爆撃は許しませんでした。
ドレスデンなどの無差別攻撃はイギリスが行ったものです。
イギリスはナチス・ドイツに無差別爆撃を受けていました」

「じゃ、誰が広島に原爆を落としたの?」
勇気は訊いた。








閑話休題

マッカーサーは朝鮮戦争時には、
原爆使用を求めたと書いた本がありました。

人は変るものですね。

トルーマンという人物のことが
書かれた本をUpしました。





↓1日1回クリックお願いいたします。

ありがとうございます。






Index[Ra.]







最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。