磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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金子勝の食から立て直す旅-大地発の地域再生-

2008年12月27日 | 読書日記など
『金子勝の食から立て直す旅-大地発の地域再生-』
   金子勝・編著/岩波書店2007年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「私たちはおいしいものを楽しく食べるという
「当たり前」を失いつつある。
食が生活を支え、生命を支えることを忘れつつある。
そこにあるのは、食卓の向うに広がる、
崩壊する農山村への想像力の欠如である。
少子高齢化、過疎化、コミュニティの崩壊など、
日本の現代社会のもつ問題の最前線ともいえる農山村。
そこには、山積みすみ問題から立ち上がろうとする人びとの、
再生への芽生えがあった--。」



「「顔の見えない市場」の怖さ」
--たしかに、そうですね。
汚染物質にしても、食べてわかるものばかりじゃないですし……。

米国のネオコンに乗っ取られたような社会……。下「」引用。

「さらに、何より、米国と仲良くして輸出で稼がせてもらおうというやり方自体が行き詰まり始めている。「米国に逆らうと国益を損なう」という「思考停止」が習い性になってしまった結果、大義のないイラク戦争を支持して、いつまでも姿勢を改めず、靖国参拝、教育基本法改正や憲法改正にひた走っている。この国の政府は、まるでネオコンに乗っ取られたしまったようだ。-略-」

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そして、またしても、数字が世の中をおかしくしていますね。下「」引用。

「東京・大阪の就学支援受給者は公立小・中学で四人に一人、八年連続自殺者が三万人以上、出生率が一・二六、非正社員数は一六七○万人、そして二兆円もうけているトヨタでさえ偽装派遣している。-略-サラリーマンの給与も減り、消費も緩やかに減少を続けているのにもかかわらず、「いざなぎ超え」の景気回復だとか、上げ潮路線だとか、またまた人を「思考停止」に追い込む言説ばかりが行き交っている。
 問題は、これらの数字の生活の基盤を崩壊させていることにある。人の一生を通してみると、まず雇用の不安定化に伴って「働くこと」の意味が失われ、農業が成り立たずに「食」が危うくなり、結婚も出産も減っていって従来の「家族」は成り立たなくなり、生活の基盤となる地域コミュニティが崩壊し、そして老後の生活基盤が破壊されていく。これで、人々に「安心しろ」というのは無理というものだろう。」

今の契約社員切りも、おかしな数値主義ですね……。


--小説『複合汚染』にも高畠の農民たちの取り組みがとりあげられたという。
日本有機農業研究の当初の目標は五つ。下「」引用。

「1 安全な食べ物をつくること。
2 本物をつくるために土づくりをしっかり行なうこと。
3 自給を回復すること。
4 小さな静物が群れをなすかつての農村を回復させること。
5 農民の自立をめざすこと……。」

大山町農協がすごいそうだ……。

戦争愛国主義の人などは、農業のことは考えない。

どこが、愛国なのか、さっぱりわからん!

基本の基本が農業だと思う……。

司馬遼太郎さんは、国民を食べさせることが一番の国の仕事のように言われていたと思うが、まさにそうだと思う……。












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