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龍馬の謎〈徹底検証〉 講談社文庫

2010年03月18日 | 読書日記など
『龍馬の謎〈徹底検証〉 講談社文庫』
   加来耕三・著/講談社2002年

どうもボクには納得できないものが多かった。
--この本は灰色の部分が少なく、白と黒にわけたがるように、ボクには思える……。



それに、どの史料からとってきたのかも教えてもらいたかった……。

陸奥宗光、逮捕……。下「」引用。

「陸奥は明治十年(一八七七)まで新政府にあったが、先の坂崎紫瀾と同じく、藩閥に我慢ができなくなり、それが嵩(こう)じて政府転覆を策して捕らえられ、翌十一年から四年四ヵ月、除族のうえ、禁錮刑に処せられた。」

弁解するため。下「」引用。

「陸奥の場合は出獄後、紆余曲折(うよきょくせつ)はあったものの、藩閥政治が形をかえた大日本帝国憲法下の明治政府に仕え、農商務大臣(明治二十三年)、外務大臣(同二十五年)などをつとめる一方、自由民権派を懐柔する役割を担った。陸奥自身の前歴、立場、そうしたものを弁護するために、彼はかつての同志「坂本龍馬」を引き合いに出したように思われる。」

西郷ブームで、龍馬が取り上げられる。

中江兆民、辞職。下「」引用。

「衆議院議員となった“東洋のルソー”こと中江兆民(一八四七~一九○一)などは、政府に買収され汚れた議員--具体的には自由党の土佐派--を、「無血虫の陳列場」と罵倒し、
「ああ、今の世に西郷翁さえあれば--」
 と、慨嘆し、憤然と議員を辞職したほどである。」

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伝説上の300年以上生きた英雄の子孫? 下「」引用。

「龍馬の父・坂本八平(直足)が天保九年(一八三八)に藩庁へ差し出した「先祖書指出控」によると、
「紀武家の子孫と伝う」
 とある。伝説所の英雄・武内宿禰(たけうちのすくね)がその先祖だというのだ。」

当時の社会のことを配慮しているのか? 著者。下「」引用。

「この手紙からは、姉弟の情がユーモラスに語られ、また、二人が互いによき話相手であったことが知れよう。だが一方では、乙女にスーパーウーマンの片鱗(へんりん)もみえてこない。平凡な女性のイメージが浮かぶのだが、読者はいかがであろうか。」

熊は強くても熊としてしか今も生きていない。人間は社会的動物であるが……。出ていこうなどと、当時の一般の女性は思いもしないのでは?

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東洋暗殺後、豊誉によって「新おこぜ組」失脚。

わずかな期間であるが、実権掌握した武市瑞山。

福沢諭吉と以蔵のうつる写真。



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龍馬暗殺、賊は二階に、しかし誰もいなかった……。下「」引用。

「峯吉がつぶしてもらった軍鶏を抱えて、近江屋へ引き返したのが午後八時半ごろのこと。
 すると、土間の戸口が開いている。なかに土佐藩邸の元足軽で、下横目であった島田庄作という男が身構えていて、
「坂本はやられた、賊はまだ二階にいる。下りてくれば、ここで斬るつもりだ」
 と峯吉にいったという。
 これは、階上の騒動に驚いた近江屋の主人・新助が、裏口から土佐藩邸に駆け込んだことによる。しかし、上から物音一つない。不信に思った峯吉が血だらけの階段をおそるおそる上ると、龍馬の下男・藤吉が倒れており、奥の間では龍馬がすでに事切れていた。
 そして物干し場から隣家の屋根へ移ったところで、気を失っていた中岡を発見。峯吉は島田や近江屋の家人の手を借りて、中岡を八畳の間まで担ぎ込んだ。」

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