磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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瞬間の記憶

2008年09月02日 | 読書日記など
『瞬間の記憶』
   林京子・著/新日本出版社1992年

エッセイ集といっていいかと思います。



残留孤児について書かれています。下「」引用。

「旧満州に残された子供たちが、日本にいる肉親にめぐりあえたとしても、その人たちの今日までが、取りかえせるわけがない。めぐりあったことで、絶望や、新しい不幸を生み出すことも考えられる。中国の養父母の愛情を一身に受けて育てられた人もいる。それでも、産んでくれた親を人は探そうといす。在ることに変りはないのだが、過去を埋めないことには、現在の足場も固まらない。」

そんな足場なんてあるのでしょうか?
--ボクにはよくわかりません……。

テレビ番組について書かれてありました。下「」引用。

「昨夜、八月三日の夜、日本テレビでドキュメント、「原爆資料館」をみた。放映は十一時五十分からだったので、忘れないように番組欄に、まる印をつけておいた。
「戦争を知っているか」が総タイトルで、その日の内容は、広島の被爆者たちを中心に、取材したものだった。資料館に資料を提供した人たちを、取材班は克明に追って、資料と八月六日のつながりを、提供者とのつながりを説明していく。」

こんな番組も、原爆資料館に寄付してもらえたらなあーと思う。
--ヒロシマやナガサキの人たちは無料で協力されただろうに……。
歴史的資料として古い映像なども大切にしてもらいたいと思う。

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戦争だけが問題ではないと思う。下「」引用。

「人間は本当に知恵のあるもので、核戦争は避けられるものだと思います。はい、戦争は避けないといけないと思います。」

核兵器を準備するだけで、それだけでも多くの人が死んでいる……。

そして、早く戦時体制から平和体制へと……。
日本だけでなく、世界各国にも願う……。
--そのことがわかっていないのだろうか?

日本は桜の国というが……。下「」引用。

「昭和二十年--火曜の日記に、
「いつもなら長崎は雛祭りで賑やかなのだが、今日の時局下にそんな事は考えられない。桜が咲いても散っても、例年のように桜見に行く人なんか一人もいない。
 一人でも多く兵器の生産に食糧の増産にたずさわっているのだ。安閑として桜見なんかしている場合ではない。」と書いている。」

八月九日のことも述べられています。下「」引用。

「八月九日に移ります。先ほど秋月先生が、窓からこの辺りを見せてくださったんです。どうやら私は、八月九日の被爆をしてから一時間から二時間後に、この松町の裏の丘で、一時間ほど畑の中に横になって寝ていたような気がします。」









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