磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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戦争のない世界 World without war

2009年07月05日 | 読書日記など
『戦争のない世界 上 World without war』
   J.D.バナール(著)/鎮目恭夫(訳)/
     岩波書店1959年、1969年7刷

国際的にも構造的暴力が横行しているのが現実である。下「」引用。

「なぜなら、今日低開発諸国が穏当な生活水準を自分たちの力で獲得する機会を奪われているのは、主として力で獲得する機会を奪われているのは、主として軍備の影響、すなわち「冷戦」の政策のもたらした結果であるのに、「冷戦」の鼓吹者たちは、原子兵器による抑止という彼らの政策を正当化するため、それは自分たちの国の高い生活水準を防衛するためと称しているからである。」

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この本で書かれてある重要な点……。下「」引用。

「この情勢を自殺戦争に訴えることなしに解決するに役立つ社会的諸力と関する議論である。」

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武器では平和はこない……。下「」引用。

「ハンニバルの象も、第一次大戦時の英国のタンクも、ヒトラーの恐怖兵器も、実はそれによって戦争に勝利をもたらしたはしなかった。」

イラク戦争でもこのことは証明された……。アメリカ軍は最先端の殺戮兵器で、局地戦には勝てても、戦争では敗けた……。

核兵器保有論者が無視したがること……。下「」引用。

「広島の原爆のくわしい記述を読んだことのない人には、戦争におけるこういう爆弾の使用について論ずる権利はまったくない。即死する者はもっとも幸運であろう。-略-」



『戦争のない世界 上 World without war』
   J.D.バナール(著)/鎮目恭夫(訳)/
     岩波書店1959年、1971年9刷

常任理事国のすべてが、核兵器保有国であり、かつ「死の商人」であるが……。
アメリカで造られた武器で、アフガニスタンでもアメリカ人が殺されている……。
これは、第二次大戦でもあったようだ……。下「」引用。
「たしかに、兵器はそれをつくった国の国民を殺すのに利用される可能性がある。事実、そういうことがしばしば起こる。たとえば、対日戦争で殺された人々は、少なからず米英の鉄鋼でつくられた兵器や、英国の建てた化学工場でつくられた爆薬で攻撃される恩恵によくしているのである。」

英国の原爆開発について。下「」引用。

「英国がまず原爆、次に水爆を開発したことは、英国が米国に対して伝統的な「大国」としての対等な地位を維持することをねらったジェスチュアだった。そんなことをねらうのは、アメリカの方がずっと大きな原料資源と工業力をもっていることからみて、最初から見込みのない企てだった。」

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この開発のために、多くの犠牲者がいることも忘れてはならないことだ。







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