磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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講談社現代新書984 食卓にあがった死の灰

2008年09月08日 | 読書日記など
『講談社現代新書984 食卓にあがった死の灰』
  高木仁三郎、渡辺美紀子・著/講談社1990年

輸入大豆のパーセンテージが高いのに、スーパーではほとんどの大豆製品が国産であるかのような時もありました……。
--食品の問題は、毒入り餃子事件だけではないのですね……。食の安全のためにも、原発は不必要ですね。



表紙の裏に書かれてありました。下「」引用。

「所を変え、品を変えて--ところが、汚染ソーセージの話には、ボツにしてはいけない重大な問題が含まれていた。汚染ソーセージの話は、よくある「チェルノブイリ後日談」的な話として各紙にとりあげられたのだが、それ以上踏み込んだ話しにはならなかった。重要な点というのは、ソーセージか汚染されていたということではなくて、廃棄されるべき汚染肉がうすめられた結果として基準をパスしてしまい、少しも汚染物が廃棄されていない、ということだ。西ドイツなどの報道などをみても、汚染の強かった乳製品や肉などが単純に廃棄されたわけではなく、うすめられて他の加工品に入ったり、また、基準や検査の厳しくない国に輸出されたり、というケースがけっこう多かったようだ。「所変れば、品変わる」ではないが、「所を変え、品を変え」て廃棄処分を免れようというわけだ。」

今も、偽装がいっぱいの日本……。
--原発事故がおきたなら、さらに信用できなくなるのでは?

「自然放射能について」というコラムがありましたが、やはり摂らない方がいいそうです。

笑えない小話……。下「」引用。

「--天国に昇った二人の死者の魂が語り合った。
「あんたどこからきたの」
 と一人がたずねた。
「チェルノブイリからだよ」
「で、死因は?」
「放射線だよ。ところで君はどこから?」
「キエフから」
「君の死因は何なの」
「情報だよ……」
(シチェルバク『続チェルノブイリからの証言』「技術と人間」より)」

こんな学者もいますから、ますます死因は隠蔽されるでしょうね……。

チェルノブイリから広島へ

世界一の原発推進国フランス。下「」引用。

「原発推進国のフランス政府は「フランスには異常放射能はまったく検出されていない」と発表し続け、特別の警告措置を何もとらなかった。しかし、五月一一日になって突然に、放射能雲が四月末から五月初めにかてけフランス上空を通過したことを発表し、その間何も知らずに過ごしてきた市民たちに大きな証言を与えた。
 この政府の態度のおかげでフランス国民は、西ドイツなどでは摂取制限されていたレベルの牛乳や野菜を食べ続けてしまった。なお事故後フランス政府は、ヨウ素131の制限値をミルク一リットルあたり三七○○ベクレル、野菜を一キロあたり二○○○ベクレルととんでもない高い値に設定した。」

輸入食品の検査もすりぬけていたようです。
--毒入り餃子だけではありませんね……。


「1-原発過密国日本 全国が避難地域?」というタイトルがありました。下「」引用。

「東京 一一○キロメートル(東海)
大阪 八五キロメートル(大飯)
京都 五○キロメートル(大飯)」

キエフ(ウクライナの首都) 一三○キロメートル(チェルノブイリ)。

せまい日本に原発はあいません。
世界一の地震国に原発はあいません。
--巨費を投じた「柏崎・狩羽原発」はもう一年以上とまっています。








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