磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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公害から環境問題へ

2010年04月07日 | 読書日記など
『公害から環境問題へ』
   柴田徳衛、松田雄孝・著/東海大学出版会1976年

「はしがき」に書かれてあります。下「」引用。

「-略-だが、いま、どうも事態がおかしい。パラパラ落ちる木の葉--が、秋でなく夏であったり、よいおしめりと喜ぶはずの雨が、降りはじめて、いきなりわれわれの眼をヒリヒリ痛めたり、海に気味の悪い赤潮がはびこったり、どこか狂った事態が、全国的にひろまっている。
 降りはじめたこの雨--いわゆる酸性雨--の一滴に、大空の不気味な汚れが宿っているのだ。-略-」



アオコ(ミクロシステイス)の異常な増殖による公害が書かれてあった。

都会の気温上昇。下「」引用。

「大都市内で郊外に比較して平均気温が高く、また乾燥している。これは大都市に通勤するベッドタウン居住者にとって、毎日実感をもって体験させられていることだ。-略-」

都会の乾燥化。下「」引用。

「乾燥化の原因としては、気温が上昇しても空気中の水分含有量が同じであるため、相対湿度(注9)が下ったものと思われる。また、都市内の不透水池が広がって、雨水を一挙に海中へ流出させるため都市内の蒸発量が少なくなっていることも考えられる。」

不透水池率の最も高い日本橋、京橋地区で97%。

騒音殺人のことも書かれてあった。

「(2) 家の中での船酔い」
--高速道路の近くや隣家のセントラルヒーティングの超低周波騒音の公害。

反撃は机上の論理だった(水俣病)。下「」引用。

「-略-しかしながら今日では多くの実験から常識化しているこの考え方も、なお理論的つめが浅かったためか十分にの納得が得られず、排水水銀と生物体内に蓄積されている水銀との違いが大きな泣きどころとされて、工場側の攻撃の主目標となった。
 もっとも、さきの細川実験で明らかなように、工場側は排水中に有機水銀であることを知っていた。」

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地下水の汲み上げすぎによる地盤沈下……。

スモッグ規制。下「」引用。

「そこでスモッグがとくに激しくなった東京都では、昭和三十年に、ビル暖房による煙害を規制する目的で「ばい煙防止条例」が制定されている。-略-」

スモッグによる死亡(ロンドン)のことが書かれてあった。
石油使用量の増加で、「白いスモッグ」の被害。

多摩川に中性洗剤の泡。下「」引用。

「その泡の中にすっぽりかくれそうになった舟の写真は、公害副読本の表紙にもなっている。」

「宇宙船地球号」ということも書かれてあった。

「廃棄物による環境破壊」 下「」引用。

「-略-清掃工場では、公害防止設備に巨額の経費がかけられている。
 さらに、環境破壊につながるものに、産業廃棄物があって、この中には処理が非常に困難なものが多い。六価クロム鉱さいなどは、その極端な例であるが、水銀、カドミウム等の有害重金属、廃油等、処理を誤れば、公害以上に悪影響を生じるものがある。
 このように、ゴミは、大量で多種類のしかも多様な環境破壊を行なう。」

バビロニア……。下「」引用。

「バビロニアは、かつて緑豊かな肥沃な土地であったが、やがて砂漠のような不毛の地となった。これには、地球規模での海進・海退の影響だとの考えもあるが、人間の自然破壊が原因だともいわれる。」

複合汚染を検証するなど困難だろう……。個人によっても差もあるし……。下「」引用。

「また複合汚染といっても、想定される複合のあらゆる組合せについて、順次明らかにされなければならない。」







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