あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 155 四文字熟語!? 「何をいったの?」 「男のくせに浮気なんて、面白い男だね」 美智子は、日頃から茜はかわりものだが、ここまでと思わなかったわと、目をむいて茜をじっと観察していた。 「髪型がすっきりしたと思ったら、ずいぶん勇ましくなられたのね」 「そうですか。なかなか評判がいいんですよ」 茜は負けていない。 「女も強くなければと……、わたしも思うわよ。でも、女が男みたいだったら、この世界は成立しないと思うわ。男がいて女がいて社会が成り立っているのよ」 「そのくらい、叔母さんわかっていますよ。しかし、浮気くらいで、女がじたばたしてはみっともないと思いませんか。悠々自適、かつ豪放磊落に生きていくというのが女というものではないだろうか」 茜、あの茜が四文字熟語を使っている。 しかし、意味は何だかあってない。 --しかし、実はいつもの茜ではないのである。 だが、そんなことを叔母に話しても仕方がないと思う茜。 「いいじゃないですか。男だって、たまには、浮気の一つや二つしたいものじゃないでしょうか」 「いつものことよ」 「いいですか。われわれは女なのですよ。われわれがいなければ、人類は成立しないし、人類というものは絶滅するのじゃないですか! 叔母さん。それなのに、男とか、女とか、そんなことで、悩んでいけません。いいですか! そんなに浮気をされるのがいやならば、離婚という究極の問題解決方法もあるではないですか」 「離婚……」 「そう、離婚。叔母さんはとっても、男らしいから、そんなことを口に出せないのかもしれないが、言ってみてはいかがなものか?」 「いかがなものか?……、そう言われても、本当に離婚されたら、どうしたらいいのかしら、それに男らしい?」 「あっ、いや、女らしい。そうそう、女らしいんですよ。離婚したいそんなことは、言ったからといって、すぐに離婚が成立するものではないのですから、言ってみるくらいはいいのではないだろうか。男なら、少しくらい家事をしろとか!」
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