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講談社文庫 キミは核を見たか NUCLEAR FACT BOOK

2008年04月29日 | 読書日記など
『講談社文庫 キミは核を見たか NUCLEAR FACT BOOK』
   三根生久大・著/講談社1986年



核地雷もまだ使う気なのだろうか? 下「」引用。

「山地や隘路に設置し、核爆発を起こさせ、それによって、クレーターやその他の障害を作り、敵軍の戦車や部隊の前進や後退を阻止する目的で、米軍が開発した戦場用核兵器の一つ。-略-米軍での実験によると、核爆発力が一○倍になると、クレーターの大きさは二倍になることが立証され、爆発力が一~二キロトンの場合、最適深度とされる地中四○メートルに設置し、爆発させると、直径一○○メトール、深さ三○メートルのクレーターができる。
 米陸軍や海兵隊の工兵大隊には、核地雷専門チームが編成されている。」

MIRVによって、より危険になったという。下「」引用。

「このMIRVの登場はミサイル時代に一大旋風を捲き起こした。というのも、MIRVによって一基のミサイルで、同時に三~一四個の弾頭を運搬し、それぞれで、幅一五○キロメートル、長さ五○○キロメートル内の同じ数の目標を攻撃でき、さらに理論的には相手型のICBM基地に先制攻撃をかけて、それを全滅してしまうことも可能ならしめるのだ。」

ソ連も8年後の1973年にはMIRV開発に成功。


レーガンによる軍拡の一つ。下「」引用。

「一九七四年には原型機が初飛行する段階までになったが、カーター大統領はその量産計画を中止し、その後、八一年、レーガン大統領がそれを復活させるという紆余曲折の経緯をたどって、現在では、一九八八年までにB-1が一○○機生産されることになっている。」

5トンだったものが、7年余りで、核弾頭に……。下「」引用。

「太平洋戦争の末期、広島、長崎に投下された原爆が重さ五トンもあって、重爆撃機でなければ運搬できなかった当時のことを考えると、それから七年余りで、砲弾の中に納まるほどに核兵器が小型化、軽量化されたという事実はまさに驚愕の他はない。」

地中軍事都市「NORAD(North American Air Defence Command)」、1700人が棲息しているという。下「」引用。

「この「地中軍事都市」ともいわれるNORADには米陸・海・空・海兵隊とカナダ軍の将兵、スタッフ約一七○○名が勤務し、医療施設からはじまって、レストラン、バー、理髪店に至るまで、ありとあらゆる施設が整っており、核爆発によって外部と遮断された場合も、ここの「居住民」が一ヵ月以上「籠城」できるだけの施設と物資を貯蔵している。」

そこで一ヵ月生き残ったところで、「核の冬」だろう……。
--「核の冬」氷点下45度の寒気が襲う。

こんな状況ではやはり絶滅かも……。下「」引用。

「「……これらの状況の下では、散らばった生存者が人口を増やすことは不可能で、何十年、あるいは何世紀かの間に消滅してしまうという可能性を排除することはできない。別の言葉でいえば、全面核戦争が人類を絶滅させる可能性が排除することはできない」
 これがセーガン博士をはじめとするTTAPS研究グループのいわゆる「核の冬」に対する一致した意見である。」










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