磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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閃光は今も眼に-原爆証言集 第一集-

2007年05月27日 | 読書日記など
『閃光は今も眼に-原爆証言集 第一集-』
    宇部市・小野田市原爆被爆者協議会s54年

山口県にある宇部市と小野田市の方たちによる冊子です。どちらの市長さんも文章をよせられています。



「後遺症が痛むながき年月」という文章がありました。

これも、やはり原爆の特徴かと思います。

多くの人に被害をあたえ、まだお腹のなかにいた人たちも……。

それでも、「原爆神話」をひきさげて、「リメンバー・パールハーバー」のアメリカ人。

本当に平和主義者と思われているのでしょうか?

それとも戦争遂行を支持されているのでしょうか?

ぼくは、「ノーモア・パールハーバー」と思います。

これが平和主義だと思います……。

そこには大きな違いがあると思います。

こんな、驚く表現もありました。下「」引用。

「ウジ虫がわいています。見るに見兼ねて「取ってやろう」といえば「気持ちがよいのでそのままにしておいてくれ」といい、本当に見るに耐えない惨めな光景でした。」

言葉というのには、日本語はとくにそうですが、省略が入りますね。
「ウジ虫をとるのは痛い」それにくらべたらという条件が入るのかもしれませんね。
ただ、苦しいことには変わりがないだろうと思います……。

こんな光景も書かれていました。下「」引用。

「特にひどいのは銃剣術のけい古をしていた者である。上半身裸だったので全員が背中に大ヤケドをしてうなっている。それでも戦友のことが気になるのか一人一人の名前をあげては安否を確かめ合っていた。」


小動物のことも書かれてありました。下「」引用。

「スズメも羽を焦がしてピョンピョンとはねている。太田川にはアユが背ビレを焦がして横泳ぎをしていた。」


「母さんへの手紙」という被爆当時二歳の方の文章に、「お父さんはどんな人」とありました。
戦争は本当に大きな大きな力です。そんな簡単にわかるものではありません。
いろいろな人がいろいろな被害にあったのです。
統計にだして、ひどかったと、ただそれだけでは、本当に理解できたとは思えません。



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