磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

原爆児童文学集26 もえる吹雪

2006年05月05日 | 読書日記など
『原爆児童文学集26 もえる吹雪』
      菊池鮮・作/市川禎男・絵/汐文社1985年

もう少し枚数があった方がよいと思う作品でした。
もっと詳しく話をかいてほしかったと思います。



キンという老人がおられたという。

古い写真を発見したりして、
どういう人か知ろうとする。下「」。

「やっぱりキンじいさんののだ。ちゃんとノソハラとなっているじゃないか。」


おじいさんはヨカレンだったという。

ヨカレンのおじいさんは、軍隊ではめしの心配はないと
言われていたが、終戦間際には困っていたようだ。
便所には小麦のカラが浮かんでいたという。

しかし、やはり軍隊はピラミッド社会。
将官どのめしはギンメシ(米ばかりのごはんのこと)
で山もりだったという。

昔から石油では困っていたようですね。同。

「松の根っこからガソリンをとろうとしたんだ。」


発表会でヒロシマをとりあげようとする少年たち。同。

「冬休みまえの発表会がちかづいていた。なん日も教室にのこって、暗くなるまで準備した。富男がもってきた原爆の絵や、写真も、ボール紙にはった。「はだしのゲン」の絵も、サユリや恵子たちが大きくかきなおしてくれた。勇の作文もボール紙にはられた。」

クラスメートの中で、こんな絵をみながら勉強ができるか!
給食が食べられるかといって、絵を破る。

その様子を見て担任は怒る。

担任が作文を書き直してくれと家にやってくる。
それは自衛隊はいらないと書いた部分を、
校長が教育に悪いからといって、その部分を
削除しないかぎり、発表してはならないという。

戦時中は、少年をスパイだから、
上官が首をはねろというができず。
中隊長が斬り落としたという。

今も昔も上官の命令に逆らうと出世できないから、
命令を忠実に守るエリートたちですね。

そして、命令だったから仕方がなかったという。
仕方なかったではなく、エリートでいたかったからと
言ってもらいたいです。

姉歯もイーホームズも、ヒューザーも三者組んでいないと
できないのに、前者の二人は嘘が上手でしたね。
マスコミの人はほとんど騙されていましたね。

でも、いまだに、一部のマスコミは
「姉歯さんは貧乏でかわいそう」と
話している。




目次・原爆児童文学

INDEX【ヒロシマ・核兵器】
もくじ[平和のための読書]

エンタメ@BlogRanking


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。