磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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沖縄戦の傷痕-その痛みと怒り-

2008年05月08日 | 読書日記など
『沖縄戦の傷痕-その痛みと怒り-』
   福地曠昭・編/沖縄県戦争傷害物の会1970年

沖縄戦も悲惨であったことは、誰も否定できないと思います。この冊子には、モノクロ写真があり、傷跡などかはっきりと写されていました。



刊行の言葉として書かれてありました。下「」引用。

「援護措置の早期実現を求めて
        喜舎場 盛光
私たちは、三五年前の沖縄戦で傷害を受けた被災者である。沖縄戦は、国家総動員のもとに多くの県民が戦争にまき込まれた。その結果、軍人をはるかに上まわる十数万の一般住民が戦死し、生き残った者もほとんどが戦争災害を受けた。私たち戦傷者は、戦後この方、戦場で受けた傷の後遺症に悩み続け、体が不自由なため正業にもつけず、病気と生活の苦しみをしいられ、今また老後への不安をいだいて生活している。-略-」

軍人、軍属であっても……。下「」引用。

「軍人、軍属であったにもかかわらず手続きが複雑なため申請をしなかったり、申請したが却下されたりしている者もいる。
 多くが、軍命によって弾薬や食糧運搬に従事させられ、負傷者の看護中に砲弾を身に浴び、三十五年もその後遺症に悩み続けてきている。」

--一部タイトルだけでも書きます。
「親・兄弟全員即死し一人残される。顔に大きな傷あと」
「子供は即死、腰・腹部に破片が……」
「一九才で全身を見にくくされた。姉は死亡」
「夫は戦死、女児が即死、壕を出るとき砲弾で渋滞」
「幼いわが子を失い、自分も負傷 戦争さえなければ……」

--今も破片が入っているという……。
「傷口はウジ虫が発生 いまも尻に破片が入ったまま」
「水汲みの途中、艦砲の破片が左手と首に入ったまま」
「戦闘機の機銃弾がいまも体内に」
「砲弾の破片が今も頭に残り、頭痛・めまいが」

--壕から出されたという。
「壕は軍が使用すると出され、祖母、弟、妹が即死」
「墓から「出て行け」と命令され、夕飯の支度中、至近砲弾が落下」
「「食糧を置いて壕を出るよう」命令される--壕を出てすぐ叔母、弟は即死」

--もちろん、タイトルなので、一人一人の書いた文章が横にあります。
「数名の日本兵に壕を追い出され 砲弾で祖母、弟、妹は即死」
「家族と共に壕に避難中 軍から弾薬運搬を命ぜられ」
「陸軍、軍属だが申請却下される--
友軍の負傷者を連行中、砲弾で受傷」
「軍司令部壕で負傷兵の看護中砲弾で受傷」
「銃砲隊の草刈りとして徴用、岩蔭で負傷」










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