磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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204 大衆操作

2007年10月30日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

七章、ノーマーシィー(仲間の死)




204 大衆操作


「彼らに都合のいいことを誉め上げればいいだけのこと……。彼らとは大衆のことだね」

「たとえば何?」

「その、おもしろくもないギャグ。赤信号みんなで渡れば恐くない! 赤信号なんて、待っているのは、夏のかんかん照りの時など辛くって仕方がない。それを渡っていいと教えることだね」

「赤信号も、自動車がこないのをすきをみて、渡れば大丈夫じゃん」
と、高橋青年。

「それが赤信号でおさまればいいことだけど……。それだけでは収まらないのよ。一つ、それでよかったら、さらに……と、人々の欲望は憎悪する……。自分が損をしなければそれでいいのよ」

「国会議員は交通費の名目で税金からもらっているのに、他からも交通費をもらう……。秘書給与というのでも、逮捕されたり、党から出された人もいる。そんな気持ちでやったんだろう。彼も彼女もやっているから、私もしてもいい」

「国民年金は年金ではない。年金というのなら、それで生活できないとおかしい。国民手当てという人たちもいる……。リターンが悪いというので、払っていなかった議員もいた。そのくせ、日本国民には国民皆年金と強制している……」

「最近のことでは、事務費というのにあきれたね。光熱費やいろいろな費用まで含まれているんだ。それも、一人だけじゃない。多くの議員がそういう感じだよね」

「まだ、それだけじゃなかった。領収書をコピーでだして、それも何枚も同じ領収書を出していたという。それが、また、一人じゃないのよ。赤信号みんなで渡れば恐くない……。血税を吸われている国民は自殺やホームレスになっている人たちがいるっていうのに……」

「でも、それは大衆操作というよりも、都合よく自分自身を操作している、悪い奴らのことじゃないの……」

「それは、そうだね……」
納得する一同。

「大衆操作というのは、恐ろしいものです。このことを悪用する人たちは日本の歴史にもあります」

「それは、関東大震災でしょう」

「そのとおりだね。朝鮮人や共産党員をどさくさに紛れて虐殺した。それは、大衆を扇動しておこなわれた……」

「大衆とは大きな力がある……。大衆自体は感じていないようだけど、それを悪用しようとする人たちがいる。関東大震災では警察電話が普及していったところから、虐殺は火がつくように始まっていたという……。しかし、誰も逮捕されなかった……。これを戦争でも悪用した軍人もいるという……」

「攘夷論なんてものも、あれは薩摩も長州も思っていなかったけれど、大衆操作のために悪用したんだよね」

「そのとおり……。薩摩も長州も密貿易をやっていたり、秘密裏に外国へ武器の調達や研究のために出かけている……」

「密貿易をやっていて、攘夷論なんておかしいなあ……」

「攘夷論って何なの?」と三沢少年。

「江戸末期、外国との通商に反対し、外国を撃退して鎖国を通そうとする排外思想のこと」

「つまり、外国と貿易している人が、外国人を排斥するって矛盾だね……」

「今も悪用している人たちはいると思うなあー」

「攘夷論なんてものは、便法にすぎない……。教養ある人は誰でもがわかっていることだった」

「ヒトラーだって本当にユダヤ人が憎かったかは疑問らしいわ。貧しいころ、ユダヤ人の慈善家のだすスープの列に彼は並んでいたという……。ユダヤ人を迫害すれば、ヒトラーには好都合だったのよ……」

「沙也加さんは、ナチス・ドイツのことを勉強したことがあるんですか」








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