磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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「現代社会の倫理を考える」9  マスコミの倫理学

2008年03月20日 | 読書日記など
『「現代社会の倫理を考える」9
   マスコミの倫理学』
      柏倉康夫・著/加藤尚武、立花隆(監修)/
         丸善2002年

原発という一番大きな問題は書かれてありません。いつものことのことの大きな権力であるマスコミ……。その自覚はないといっていいかと思います。時たま、特ダネつくって、お茶を濁しておけばいいさ……という感じの本です。



表紙の裏に書かれてありました。下「」引用。

「報道優先か人命尊重か、松本サリン事件の教訓、実名報道か匿名報道か、性差別の現状、絵本「ちびくろさんぼ」再版論争、視聴率と視聴質、瀋陽事件とテレビ、戦争報道と検閲、テレビは戦争をどう伝えたか……。われわれ報道の受け手に大きなインパクトを与える「マスコミ報道」は、倫理的には本来どうあるべきなのか? 世間を騒がせたいくつもの社会事件を取り上げながらマスコミ倫理を多角的に探る。」

禿鷲と少女」は有名な写真ですね。
そのことについて書かれてありました。

「マグナム」という会社をつくったキャパ。下「」引用。

「インタビューで強く印象に残ったのは、ロバート・キャパたちと写真通信社「マグナム」を創設した経緯について、その目的はなにものにも縛られず、信念に基づいて写真を撮るためだったと語ったくだりである。彼がいかに精神の自由を大切に考えているかが、ひしひしと伝わってきた。」

--プリント時代の報道写真で許される加工。
・歴史を変えない修整は許される
・写真の本質を変えない修正は許される
・技術的欠陥を補う修正は許される。

--免罪事件
松本サリン事件報道の河野義行さん。


長野県の田中康夫知事は「脱・記者クラブ」を宣言し、「表現センター」をつくったという。

--明治時代に記者クラブでできたという。
力の弱かった記者たちの力をつよめることが目的。
現在は、情報の管理に役立つとして、積極的に記者クラブを使っているという。

記者クラブの弊害。
--マスコミが当局のお先棒かつぎになる。
ろくに調べないで記事を書く。例・松本サリン事件。
「発表ジャーナリズム」となってしまった……。
--エイズ事件のさい、1988年。
毎日新聞は、告発したので、厚生省からほされたという。

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原爆のニュースというのが気になりました。下「」引用。

「八月中に調査対象の五か国が放送した戦争関連のテレビニュースは全部で八三七項目。そのうちの三四・九%が原爆・核関連ニュースが占めたが、その度合いは国によって大きく異なっていた。一番多いドイツでは九○%以上が原爆関連のニュースであったのに、韓国では六%、中国では三%と少なく、アジア諸国でも原爆関連ニュースの割合が平均で二二%と、ヨーロッパやアメリカに比較して少なかった。」

靖国神社などに関するニュースは反対に多いのでしょうね……。


立花隆の安倍元総理に関する記事はどうなったのでしょうね。
解明するのに、そんな困難なことなのでしょうか?

安倍元総理も、証明できるのだから、説明責任を果たしていただきたいということを書かれている方には納得ですね。

何しろ、問題は解明されてはない……。
こんなことが政治家たちには山積みであり、一般人なら大変なことになっていることでしょうね。


シニカルな人間に倫理はムダと書かれている本もある。
それは、政治家もマスコミも同様であるようだ……。

カントの哲学-シニシズムを超えて-

いつものことは、大きなことだと思います。








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