磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原爆児童文学集集12 魔法のぶた

2006年04月21日 | 読書日記など
『原爆児童文学集集12 魔法のぶた』
     司修(作・絵)/汐文社1985年

ブタ(ぶた)とは関係がないようです?
小学生にとって、ブタは人気者ですよね?



ぼくが若いころ、童話の同人誌にいたことがあります。
この司修さんに本の装丁を頼みたい、
できたら夢みたいな話だなあーというのは、
僕だけではありませんでしたね。

さて、この作品は、本当の話と、
未来の空想の話を混ぜ合わせた作品です。

本当の話というのは、広島であったことです。
でも、それもお話をおもしろく、そして意味あるものと
するために書きかえられてあります。

作者は【あとがき】でこう書かれています。下「」引用。

「この物語は、広島在住の奥田栄さんにお会いにしたしたことから、はじまったといえます。奥田さんは、原爆被災で、ご両親と三人の兄弟を亡くされ(日時は異なりますが)、ひとり生きてこられた方でした。被爆当時、小学校三年生でした。
 おききしたままではないので、おとうさんの話は、奥田さんではありません。ほかの方がたの体験談も、きいたり読んだりして加えられています。
 もうひとつ、おかあさんの作文ですが、これは当時七歳で被爆した方が、九歳のときに書いた作文をもとにしました。
 一九八五年四月
           司修」


そして、未来のはなし。
それは今と科学についての、
多くの人の思い入れとは違うようです。
変わったのです。

そういえば、原発には「安全神話」なるものがあり、
事故はおこらないと、新聞や本に堂々と書く方が
おられました。

「いいや、そんなことはない」という学者さんたちは、
怒っていました。

それから、あのチェルノブイリ事故もあったのです。

ロボットは役立ちませんでしたね。
放射能などにやられて使い物になりませんでした。

今では原発の「安全神話」を信用する人は、
ほとんどいません。
でも、東大のエライ学者さんが、
「安全神話」をいまだに述べられています。
みょうなロジックなんですが……。(-_-;)

それは、第二次世界大戦中に、
「神国日本、神風が吹く」と、
教えていたことを思い出しました。

日本はこんな迷信を信じるような、
愚かな国ではなかったはずと、
司馬遼太郎さんは書いていました。

原爆も原発も科学の問題で、
お話の世界のことでないのです。



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