『原爆児童文学集集12 魔法のぶた』
司修(作・絵)/汐文社1985年
ブタ(ぶた)とは関係がないようです?
小学生にとって、ブタは人気者ですよね?
ぼくが若いころ、童話の同人誌にいたことがあります。
この司修さんに本の装丁を頼みたい、
できたら夢みたいな話だなあーというのは、
僕だけではありませんでしたね。
さて、この作品は、本当の話と、
未来の空想の話を混ぜ合わせた作品です。
本当の話というのは、広島であったことです。
でも、それもお話をおもしろく、そして意味あるものと
するために書きかえられてあります。
作者は【あとがき】でこう書かれています。下「」引用。
「この物語は、広島在住の奥田栄さんにお会いにしたしたことから、はじまったといえます。奥田さんは、原爆被災で、ご両親と三人の兄弟を亡くされ(日時は異なりますが)、ひとり生きてこられた方でした。被爆当時、小学校三年生でした。
おききしたままではないので、おとうさんの話は、奥田さんではありません。ほかの方がたの体験談も、きいたり読んだりして加えられています。
もうひとつ、おかあさんの作文ですが、これは当時七歳で被爆した方が、九歳のときに書いた作文をもとにしました。
一九八五年四月
司修」
そして、未来のはなし。
それは今と科学についての、
多くの人の思い入れとは違うようです。
変わったのです。
そういえば、原発には「安全神話」なるものがあり、
事故はおこらないと、新聞や本に堂々と書く方が
おられました。
「いいや、そんなことはない」という学者さんたちは、
怒っていました。
それから、あのチェルノブイリ事故もあったのです。
ロボットは役立ちませんでしたね。
放射能などにやられて使い物になりませんでした。
今では原発の「安全神話」を信用する人は、
ほとんどいません。
でも、東大のエライ学者さんが、
「安全神話」をいまだに述べられています。
みょうなロジックなんですが……。(-_-;)
それは、第二次世界大戦中に、
「神国日本、神風が吹く」と、
教えていたことを思い出しました。
日本はこんな迷信を信じるような、
愚かな国ではなかったはずと、
司馬遼太郎さんは書いていました。
原爆も原発も科学の問題で、
お話の世界のことでないのです。
目次・原爆児童文学
INDEX【ヒロシマ・核兵器】
もくじ[平和のための読書]
もくじ[エネルギー問題・原発など]
司修(作・絵)/汐文社1985年
ブタ(ぶた)とは関係がないようです?
小学生にとって、ブタは人気者ですよね?
ぼくが若いころ、童話の同人誌にいたことがあります。
この司修さんに本の装丁を頼みたい、
できたら夢みたいな話だなあーというのは、
僕だけではありませんでしたね。
さて、この作品は、本当の話と、
未来の空想の話を混ぜ合わせた作品です。
本当の話というのは、広島であったことです。
でも、それもお話をおもしろく、そして意味あるものと
するために書きかえられてあります。
作者は【あとがき】でこう書かれています。下「」引用。
「この物語は、広島在住の奥田栄さんにお会いにしたしたことから、はじまったといえます。奥田さんは、原爆被災で、ご両親と三人の兄弟を亡くされ(日時は異なりますが)、ひとり生きてこられた方でした。被爆当時、小学校三年生でした。
おききしたままではないので、おとうさんの話は、奥田さんではありません。ほかの方がたの体験談も、きいたり読んだりして加えられています。
もうひとつ、おかあさんの作文ですが、これは当時七歳で被爆した方が、九歳のときに書いた作文をもとにしました。
一九八五年四月
司修」
そして、未来のはなし。
それは今と科学についての、
多くの人の思い入れとは違うようです。
変わったのです。
そういえば、原発には「安全神話」なるものがあり、
事故はおこらないと、新聞や本に堂々と書く方が
おられました。
「いいや、そんなことはない」という学者さんたちは、
怒っていました。
それから、あのチェルノブイリ事故もあったのです。
ロボットは役立ちませんでしたね。
放射能などにやられて使い物になりませんでした。
今では原発の「安全神話」を信用する人は、
ほとんどいません。
でも、東大のエライ学者さんが、
「安全神話」をいまだに述べられています。
みょうなロジックなんですが……。(-_-;)
それは、第二次世界大戦中に、
「神国日本、神風が吹く」と、
教えていたことを思い出しました。
日本はこんな迷信を信じるような、
愚かな国ではなかったはずと、
司馬遼太郎さんは書いていました。
原爆も原発も科学の問題で、
お話の世界のことでないのです。
目次・原爆児童文学
INDEX【ヒロシマ・核兵器】
もくじ[平和のための読書]
もくじ[エネルギー問題・原発など]