磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

普段着の平和と社会科 アウシュビッツと原爆のあいだで

2008年01月27日 | 読書日記など
『普段着の平和と社会科 アウシュビッツと原爆のあいだで』
    黒田清、河内鏡太郎、白石喜和(著)/
       情報センター出版局1984年

大阪読売新聞は、大衆的な新聞社と他の本などによく書かれてあります。東京の読売新聞社とは歴史的伝統も違うように書かれてある本もあります。



裏表紙に書かれあります。下「」引用。

「大阪で〈戦争〉展を1977年から毎夏開催する大阪・読売の社会部記者が、社会主義国・ポーランドを訪れて、第二次世界大戦最大の悲劇といわれるアウシュビッツ強制収容所の遺品を借り出した。本書は、それがきっかけとなってワルシャワなど三都市で「ヒロシマ・ナガサキ--戦争に反対するための原爆記録展」を開くことになるまでの克明な記録である。このドキュメントは、戦争の恐怖を私たちの地球からすこしでも取り除き、世界の平和に寄与したいという願いから著わされた。」

--まさに上のことが書かれあります。

新聞社の方も平和を人間として、伝えねばならないという義務感、使命感をもっておられたように思います。

ただ単に事実を伝えるといっても、何を目的にしているかによって、事実の切り取り方が変ると思います。

--現代では平和学などというものがあります。

戦争がない状態を願うだけでは、消極的だそうです。

構造的暴力をなくしていく、戦争の芽をつんでいくことを、積極的だと評価されるようです。

--この展示は消極的な感じに思えます。

普段着といっても、読売新聞社のエリートのものです。

--今では、このような展示も市民レベルでおこなわれてもいますね。

しかし、消極的なものが多い。できましたら、積極的なものに移行していただきたいものですね。

いつものことをなくそうしなければ、大変なことになります。事実、大変なことになっているのです……。



大阪の展示会では、松山から「おこり地蔵」を貸してもらって展示されたようです。

「第7回〈戦争〉展会場」では、80万人が来場したという……。


ポーランドでの展示では、ポーランドの世界的作曲家・ペンデレツキーの「広島のレクイエム」が、会場に広がったという。

大衆を馬鹿にするような、大手マスコミが多くなった、今。
このように大衆と生きていこうという意欲があった時代が懐かしい気もします。

黒田清は有名な記者です。

大衆を馬鹿にして、マスコミが生き残れる時代は、民主主義の社会ではないことを、それだけでも証明しているとボクには思えます。

渡邉恒雄メディアと権力








index

INDEX





エンタメ@BlogRanking


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。