磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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019美しい星、地球!

2006年04月06日 | Ra.
ラヂオアクティヴィティ[Ra.]
第一部ブロック・バスター

I.大海原で語ろう

019美しい星、地球!



「どうも、宇宙にいるのに、真下でごめんなさいね」
最初の宇宙からのメッセージはしゃれていた。

「真下にいるのは、私たちの方ですね」
夏八木はアドリブもきく。

まったく、通訳泣かせのジョークである。
これを通訳されても、きっと笑わないだろう……。

いや、マイクが笑っている。
マイクの顔がアップになり、マイクは親指をたてていた。
オーケーという意味だ。

「ここから、見ていますと、地球は本当に美しいです」
「そうですか」
画面は地球を映している。

「こちらの画面も、地球になりましたよ。きれいですね」
「そうでしょう。宝石みたいですよ」

「肉眼で見ると、もっと美しいと聞きましたが、それは本当でしようか?」
「ええ、美しいですよ」
「いいですね。うらやましいです」

「夏八木さんも、機会があったら、宇宙に出てみてくださいよ」
まるで、ウィンドウ・ショッピングのように話す真下。
「行けたら、行きたいですね」

「ええ、是非、来て下さいよ」
「美しいだけじゃなく、地球は大きいわよ」
「そうでしょうね」

「大きくって、ここから肉眼で見える人間なんて、いません」
「そりゃ、和田アキ子さんだって、
宇宙からは確認することは、肉眼ではできないでしょうね」

「ええ、そうですね……。あのー、
肉眼で見えるのは、万里の長城くらいです」

「みろ!偉大なる中華人民共和国を!」
と中国の少年、金。

「でも、それも紐のようにしか見えませんけどね……」

「紐……」
香港の女の子は笑った。

「あのー、万里の長城というのは、
騎馬民族の蒙古の進入を防ぐために、
つくられたのですよね」

歴史大好きという李が話す。
「詳しくは、中国の北方にある東は河北省山海関から
西は甘粛省嘉峪関にいたる大城壁で、
長さは約二四〇〇キロメートルで、
高さは六から九メートルです。幅は四・五メートルです」

「くわしいですね」

「ええ、中国の歴史が好きです。春秋戦国時代に斉・燕・趙・魏などの諸国が辺境を防ぐためその一部を築き、後に秦の始皇帝が大増築を行い、この名をつけました。現在のものは、明代につくられたもので、位置ははるか北に寄っています」

「万里の長城は、つまり要塞っていうわけですね。人類が、いかに、戦争に明け暮れていたかを、証明するようなものですね」

「でも、万里の長城ができて、侵入しにくくなったから、戦争は減ったのでしょうね」

「そうかもしれませんね。戦争は人類を悩ましてきたのですね……」
「戦争は命の危険がありますからね……」







閑話休題

人類史上、われわれのように、
戦争にみまわれない世代も珍しいそうです。

しかし、これが当たり前になってもらいたい。
武器の悪化に対して、ますます、
そんなものを使用すれば無関係の人たちにまで、
影響を及ぼしますね。






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ありがとうございます。






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2 コメント

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(^ー^) (みっちゃん)
2006-04-07 00:14:32
   > 戦争にみわれない世代



ずぅ~っと、この言葉を更新したいですね♪



で・・・地震も・・この言葉を当てはめたい・・・
返信する
あっ(◎_◎) (鱧男)
2006-04-07 20:17:49
.> 戦争にみわれない世代



「ま」が抜けてました。

これが、ほんまの「ま」ぬけですね。



訂正しておきます。
返信する

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