磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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週刊金曜日 2011-3-18

2011年07月26日 | 読書日記など
『週刊金曜日 2011-3-18』
   北村肇・編/金曜日2011年

東日本大震災……。下「」引用。

「「東日本大震災」「東北・関東大震災」「東北地方太平洋沖地震」……。
東北・牡鹿半島沖の地震をきっかけとした大地震が東日本を震撼させている。太平洋沿岸一帯を巨大津波が襲い、多くの都市や町をのみこんだ。
被災した福島原子力発電は深刻な状態に陥り、約300キロ離れた東京でも放射性物質が確認されている。いまだ底が見えない未曽有の大震災を追った。-略-」



原発で働く……。下「」引用。

「三月一二日土曜日、福島第一原子力発電所で爆発があり、一○キロメートル以内の住民の避難勧告が出された。福島県内では楢葉町も例外ではなく、県南部いわき市立中央台南小学校に避難してきた渡部よしこさんもその一人だった。原発で清掃員として働く渡辺さんは、このような非常事態になることを「想像したことすらない」という。
「原発は自分の働き口。ないと生活が困るのよ。原発があって困るんじゃなくて、地震や津波ってのがね、困るのよ」
 そこでお給料をもらい、孫に好きなものを買ってあげることが生きがいだと嬉しそうに頬を緩めた。楢葉町では、住人の主な働き先が三つある。原子力関連施設、老人介護・福祉施設、そして工場。そのどれもが施設雇用を生み出し、生計維持には欠かせないのだ。」

“無線ラジオ”と退避……。下「」引用。

「渡部さんらが、原子炉に異常があることを初めて知ったのは、三月一二日の朝だった。
「以前、町(役場)がみんなにくれた“無線のラジオ”があるんです。その放送を朝七時半ごろ聴いていて、びっくりしました。すぐに指示した場所に集まるようにって」
 無線ラジオは、二月に町から委託された企業の担当者によって、一軒一軒訪問取り付けが行われた。
「土曜日の早朝に、ラジオを聴いて集合場所に集まり、皆でバスに乗ってこの小学校に来ました」
 移動手段が用意されていた町民がいる一方で、町の南部に住んでいる町民には、マイクロバスなどの移動手段がない人、あるいは無線ラジオの取り付けがない人が多いことが、取材を重ねていく上でたんたんとわかってきた。」

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「リリー園」 下「」引用。

「老人ホーム「リリー園」のスタッフたちは、新しい避難先でも、笑顔で介護に当たっている。二五人のスタッフたちは、なれない環境の中、協力し合って仕事に励んでいる。-略-
「相馬や南三陸のように町がなくなったわけじゃない。大丈夫」
 原子力避難民たちのひそかな強がり、いやきっと精一杯の強がりを、私は避難所で聞き続けた。彼らの強がりに、時と目頭画暑くなる。長い長い一三日の夜だった。あれから二日後の一五日、私は今、仙台で原稿を仕上げている。政府の新しい発表を耳にし、この小学校のあるいわき市が、「原発の屋内避難対象地区」になったと知った。この事実と彼らはどう向き合えばいいのか。そんなこと、聞けやしない。
 いつになれば、原子力避難民たちに、朝がくるのか--。早くてきほしい。きてほしい。」

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「警告されていた「原発震災」 福島原発で何が起きているの」伊田浩之+本誌取材班。下「」引用。

「福島第一原発と第二原発の事故が深刻さを増している(一五日夜現在)。ただ、地震による原発事故と通常の震災が複合する「原発震災」の恐れはかねてから本誌を含め指摘していた。今後どうすればよいのか。-略-」

「川内博史(衆議院科学委員長、民主)に聞く 原子力政策は根本的な見直しを」 下「」引用。

「--今回の事故で放射能汚染の情報を公開していないのではないか。
 可能性としてはあると思う。測定するどころではなくなっているのではないか。作業をしている人たちは、命の危険にさらされながら作業をしていると思う。ぎりぎりの所で状況が推移しているのではないか。その現実は国民に伝えていない。
「パニックを起こさない」という言い分けの下で、楽観的な見落としを伝えすぎているのではないか。政府がきちんとした情報を伝えないことで、スーパーやコンビニで物がなくなるなど、逆にパニックを引き起こしている。」

【続き】情報の一元化という愚策。下「」引用。

「--政府やマスコミは「危機を脱した。沈静化にむかいつつある」と説明していたが、「そんなことはない」と元原発技術者は話していた。政府への申し入れなどはされたのですか。
 まだしていません。今日の全議員対策会議で、「勝手な行動や申し入れはするな」「役所とコンタクトをするな」「全部幹事長に言って下さい」という指示が出た。党としては、幹事長室で情報を一元化する。しかし幹事長室に一本化して対応できる問題を超えているのではないかと、私は思います。」

「貧困なる精神468 原発の恐ろしさが現実に」本多勝一。下「」引用。

「おわりに、地震学者で神戸大学名誉教授・石橋克彦の『毎日』への寄稿から-略-「日本国民は、地震列島の海岸線に54基もの原子炉を林立させている愚を今こそ悟るべきである。3基が建設中だが、いずれも地震の危険が高い場所だから直ちに中止すべきだ。運転中の全原子炉もいったん停止して、総点検が必要である」」







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