磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

121 人間やめますか?

2008年03月08日 | ライト小説
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


五、テレビ・激突!




121 人間やめますか?


コマーシャルは神鳥のような女性が岩場を素手で登っていく。

そして、栄養ドリンクを飲んで「ガッツ! ビンビン」と叫んでいる。

そうよね、この世界では、これが女性らしさなのよ。

神鳥がこの世界に来たら、もっとも女性らしい女性っていわれたりして、もしかしたら、ミス・ユニバースだってなれるかもしれないと茜は思う。

テレビの邦子。
「また来週、テレビ・激突! 茶の間でゴッツン! よろしくね」

テーブルでわざらしく、頭を打っている。

また、笑い声をミキシング。

テレビを消して、オカネスキーはいう。
「鱒添さんは、正論を吐いているけれど、やっぱり、若い男の子たちは、彼女の意見を尊重しないでそうらわめ!」

「どうしてなの」
と、茜はオカネスキーにきく。

「あら、男のわたしの口から言えっていうのでありんすか?」

茜は男と女を逆にして現実の世界のことを考えた。

「わかった。鱒添さんの意見にしたがったら、素敵な彼氏ができない」

「それはあなたの世界ね。入れ替えたら、そのとおりでありゃしゃんせ!」

「やだね」

「でも、男は幸せな結婚を望むものでありんす。でも、それで果して幸せになるのかって思ったら、わたしにはわからないでありんす!」

「そうね。幸せになる人もいると思うけどもね……」

でも、女の人の言いなりになって、お人形みたいな人より、鱒添先生の方がとっても人間らしい気がする。

「でも、最近のテレビで見たでありんす。デート“DV”でありゃしゃんせ。まったく怖いでありんす!」

「あのテレビの女性陣たちも暴力がいいみたいな感じだったわね」

「それが女性らしさと思っているのでありんす。女性である前に、一人の人間でありゃしゃんせ。人間やめますか? バイオレンス続けますか? でありしゃんせ!」

「そうね。バイオレンスを好む感じの人たちばかりで、とても民主主義とは思えない女性たちだったわねえー」








閑話休題

デートDVも困ったものですね。

それだけじゃありませんね。

職場での「いじめ」も、

さらに増えているという。

いじめをやめさせるはずの

学校の教師たちの間にも、

いじめが蔓延しているとか?

子どもに躾だといって、

暴力をふるう……。

暴力、力があれば何を

やってもいいような社会。

いつものことの影響が、

いろいろな場所で。

若い恋人のあいだにまで、

感染しているようです。


これでも日本は平和なほうだという。

世界は暴力に染まっている!?













下、クリックお願いします。
人気blogランキングへ
ありがとうございます。





















最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。