磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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神の涙-広島・長崎原爆 国境を越えて デイヴィッド・クリーガー詩集-

2010年09月30日 | 読書日記など
『神の涙-広島・長崎原爆 国境を越えて デイヴィッド・クリーガー詩集-』
   デイヴィッド・クリーガー(著)/
     水崎野里子(訳)/コールサック社2010年

英文併記

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欧文タイトル:God's Tears : Reflections on the Atomic Bombs Dropped on Hiroshima and Nagasaki



講演録もあり。

帯に書かれてあります。下「」引用。

「核兵器とは、存在そのものを許すことのできないほどの兵器です。
ヒロシマ・ナガサキの悲劇を二度と繰り返してはなりません。
デイヴィッド・クリーガー博士は、彼の治世と平和を希求する情熱、そして鋭い感覚で、被爆者の思い、悲しみや希望を詩という形に昇華させました。絶妙な表現の中から、私たちは「核兵器は廃絶されることにしか意味はない」という深遠な真実を汲み取ることになるはずです。この詩集が多くの人に読まれることを祈っています。
      広島市長・秋葉忠利」

著者は、核時代平和財団の創立者、1982年から会長。

「はじめに」 下「」引用。

「私が最初に広島と長崎を訪れたのは大学を卒業した後の一九六三年であった。それぞれの都市は平和記念資料館を造っていて原子爆弾による人間の苦しみを蘇らせる遺品を所持していた。この資料館で見た恐ろしい印象によって私は目ざめ、深くこころを動かされた。多くの場合、人間の苦しみの物語は原子爆弾の使用についてアメリカで既に知られている伝承からは除外される。その伝承ははるかに単純である--「我々は爆弾を落した。戦争に勝った」。それは悲しいことだが科学技術の勝利の物語であり続けている。-略-」

科学を見つめ直さない、多くの学者たち。彼らにも大きな罪があることは事実でしょうね……。もちろん、法律によっての罪ではありませんが……。

悪魔の子供と原子爆弾を表現する作者。でも、原発はスルーのようです。

「短い歴史授業・一九四五年」 下「」引用。

「八月六日。
原子爆弾投下
非戦闘員の上に
広島で

八月八日。
同意した
戦争犯罪の裁判
ナチスへの

八月九日。
原子爆弾落下
非戦闘員の上に
長崎で」

アメリカの正義が嘘であることを伝える短い詩……。

「神は涙で答えた」 下「」引用。

「-略-
爆弾のスピードより はるかにゆっくりと
涙は いまだ地上に届かない」

そうなんだろうか? 涙は落下させた人、大量殺戮兵器を「神の贈り物」という人たちにだろう……。
ヒロシマ・ナガサキの被爆者たちには、神はよろこんで迎えておられるのではないか?
もちろん、愛のある人たちだけだろうが……。悲しいことに、アメリカの多くの人には届かない……。
神が愛であるなら、当然、アメリカの人たちに涙を流しておられることでしょう……。
神の涙も消えうせるものだろうか……。キリスト教の神は甘いだけではないし、金持ち優遇なんてされるわけがないが……。

イスカリオテのユダよりも、はるかに神を裏切っていることにも気がつかない、愚かな自称クリスチャンの国……。

佐々木禎子……。下「」引用。

「広島と禎子の物語を語り直し耳を傾けようと集まる人々はひとつの共同体である。人類の未来に参与した共同体である。私達は互いに互いを知らないかもしれない。だが私達は共同体である。広島を希望へと導くため、今日の祝典を祝うために世界中から集まった、より大きな共同体の一部である。」

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