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中東 危機の震源を読む 新潮選書

2011年03月01日 | 読書日記など
『中東 危機の震源を読む 新潮選書』
   池内恵・著/新潮社2009年

図書館の説明文。下「」引用。

「米国オバマ大統領の誕生でイスラーム世界は変わるのか? イスラーム思想とテロリズムの結びつきは? 次々と火を噴く「中東問題」の深層を、最新情勢から歴史的背景まで掘り下げて、構造的に解き明かす。」



疑問の声・イラク人から報道姿勢に疑問の声。下「」引用。

「興味深いのは、現在アラブの衛星テレビが最もイラク報道に力を入れているにもかかわらず、報道の対象とされるイラク人側からその報道姿勢に疑問の声があがっていることだ。「なぜフセイン政権を支持してきたのか」「なぜ普通の生活には関心を抱かず、暴力や混乱といったイラクの悪い側面のみを報じるにのか」「なぜ単なるテロを抵抗運動として賞讃するのか」といった批判は、イラクの新聞からインターネット・サイト、デモのプラカードにまで見られる。」

ゼロサムゲームをしているマスコミ=戦争プロパガンダ=ジャーナリズムではない。

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「巧みに正当化された権威主義」
--今はあっけなく崩壊したムバーラク政権のことが書かれてあった。

フレンチ・ドリーム「現・サルコジ大統領」 下「」引用。

「騒乱の激化は、暴れる若者たちを「くず」と呼んだサルコジ内相の発言が一つのきっかけとなっていた。-略-サルコジはハンガリー系移民の子孫であり、母方の祖父はユダヤ系である。-略-フランス型統合の成功例といえるサルコジだからこそ「売り」にできる政策である。
 より多くの者に成功の機会を与えるために経済の活性化が欠かせない。-略-」

この大統領も腐ってますね。

シャロン流和平交渉。下「」引用。

「シャロン流の和平交渉とは、いってみれば「もし和平が進展すればイスラエル側に可能な限り最適な形で推移する」「もし和平が頓挫すればパレスチナ側にとってのみ不利になる形での混乱が訪れる」という二つの可能性を常に確保しながら進んでいく。端的に言えば、「イスラエルにとって有利な和平か、パレスチナにとって不利な紛争か」を選べとパレスチナ側に突きつけるわけだ。この方法が残された唯一の手段であるとイスラエル世論の中道派が確信を深めることによってシャロンへの支持が膨れ上がり、異例の長期政権も視野に入っていた。」

「日本研究が成立する条件」カイロ大学。

海底ケーブルの地図。下「」引用。

「海底ケーブル網の地図を見ると、かつての大英帝国および列強の通信ルートとまったく同じである。-略-」

オバマ大統領。下「」引用。

「オバマは少年時代に、母親の再婚相手あであるインドネシア人の継父の元でジャカルタの公立小学校に通ったこともある。確かにイスラーム世界との関係が異例に濃い米大統領候補である。-略-」

オバマはキリスト教徒。イスラム教徒ではないという。

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